ちょっと商品の動画にBGMをつけたくて、パブリックドメインになった曲を楽譜入力してMIDIで演奏させればいいかなと思ったのでメモ。
まず楽譜入力ですが、評判とか使いやすさとかわかりませんがMuseScoreというソフトをダウンロードして使ってみました。しっかり使い込める知識も技量もないですがDTM素人が楽譜入力できるという点ではいいのかな、と。
楽譜に音符を置くと音が出てきます。MIDIで再生しているようで、入力した譜面をそのまま演奏できるようです。ある程度の音源も持っているようで、ピアノ、フルート、ベースなどもあります。パート譜に分解することもできるようです。
このソフトを使って、3つのジムノペディ(エリック・サティ作曲)を入力してみました。デフォルトで割り当てられている楽器はピアノです。
楽譜の入力が終了すれば、演奏ボタンをクリックして演奏できます。
MuseScoreは標準でGM音源をサウンドフォントの形で持っていて、これを使って演奏します。MuseScoreのサウンドフォントの説明によれば、
MuseScore 2.2 は General MIDI (GM) のサウンドフォント MuseScore_General.sf3 が搭載されており128種類を超える楽器とドラムセットが含まれています。とのことです。現在のバージョン 2.3.2も2.2に準じているようです。
サウンドフォントはもともと、E-mu Systemsによって開発されたものをCreative TechnologyのSound BlasterシリーズでMIDI音源を搭載するために使用され、それが他のサウンドカードやソフトウェアでも使えるようになってきたものです。現在はPCのマザーボードには音声codecも搭載されているのでエンスー用途くらいでしか見ることがなくなりましたが、かつてはSound Blaster 16やSound Blaster Live!、またMonster Soundなどというサウンドカードがいくつもありました。
かつてはサウンドフォントをいくつかまとめたサウンドバンクという形式のファイルを、サウンドカードにダウンロードして使用したものでした。
それはともかく、MuseScoreではサウンドフォントが使えるということで、デフォルトの音源が気に入らなければ自分の好きなフォントを持ってきて使えるということです。
MuseScoreではSynthesizerの設定でサウンドフォントを追加・選択できるようになっています。
実はここではすでにサウンドフォントを追加しています。
サウンドフォントはフリーで提供されているものがネット上にいくつもありますが、CoolSoftのVirtualMIDISynthのページの下の方に簡単にまとめられています。
サウンドフォントはsfArkというアーカイバによって圧縮されて配布されているので、利用するにはsfArkをインストールすることが必要です。上記はダイレクトリンクですが、インストールする場合には必ずウイルス対策ソフトなどでスキャンしてください。
VirtualMIDISynthのページには作者のリコメンドのあるFluidR3_GMや巨大な(1.57GB!)CrisisGeneralMidi 3.01などのリンクが有り、さらにSoundFont聞き比べコーナーという素晴らしいページへのリンクもあります。
ここからダウンロードしたサウンドフォントをsfArkで展開し、
%USERPROFILE%\MuseScore2\サウンドフォント
というディレクトリに放り込みます。すると先程のSynthesizerのダイアログで追加できるようになります。こうして作曲した譜面ですが、それを録音しないと動画と合成することができません。さて録音はどうしよう、Windows 10はサウンドレコーダーなくなってるし、と思ったら…。
MuseScoreではなんと、譜面を演奏した音をWAVやMP3形式でエクスポートできるようです。
見ての通り、エクスポートのファイル形式はWAV、MP3、FLAC、OGG、MIDなどがあります。試しにWAVで出力してみたら、メディアプレーヤーで再生できました。
「Windows MIDI」で検索するとドライバやVSTなどのページがたくさん引っかかりますが、自分の用途にはMuseScoreだけで十分なようです。さらにメニューやツールバーを見るとMIDI-INやMIDI-OUTなどという項目もあり、たぶんMIDIインタフェースさえ用意すれば外部MIDI機器も使えるのではないかと思います。
もうひとつ、試しにフリー素材としてダウンロードしてみた「G線上のアリア」をMuseScoreで開くと、なんと楽譜形式で表示されました。これもすごい。至れり尽くせりです。
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