スチールデスクの引き出しのベアリング修理。

これから材料を揃えるので、まずは忘れないようにメモ。

会社のスチールデスクですが、引き出しの部分の支えになっているベアリングローラーがボキッと折れてしまいました。ちょっとよろけて引き出しに手をついた拍子に。
そうすると引き出しががくんと下がって、持ち上げないとちゃんと閉まらないようになってしまいます。

元のベアリングは引き出し両脇の脚の部分にリベットで固定してあり、1.5mm厚の鉄板です。最初はここに2mmから3mmの薄型ナットを瞬間接着剤で固定して、ネジ付きのベアリングをねじ込めばいいかと思ってたんですが…。

購入したのは、モノタロウの樹脂ベアリング DR-B(ネジ軸タイプ)TYPE7 トップベアリング製です。直径22mmの樹脂ベアリングで、M6のネジ軸となっています。ネジは並目で1mmピッチ。ところが薄型ナットは厚さ2mmの細目になっていて、ちゃんとハマりません。

しかたないので、ドリルで6φの穴を開けてそのままベアリングを差し込んで、宙ぶらりんで使用しています。ないよりマシ、という程度。

ちょっと気になってはいたので、ホームセンターでいいものないかなと眺めていたら、よさそうなのがありました。ハンドリベッターという工具で、片面からリベットを打ち込んで反対側をカシメることができる工具です。ハトメパンチのように両側から挟む必要がなく、片側からリベット打ち込んで固定できるもののようです。が、そこでM6のネジをねじ込めるリベットなんてあるんだっけ、とリベット自体を確認してみると、ハトメのような穴開きではなくてやっぱりリベットはリベットでした。

だめかー、と思いつつ同じ棚を眺めていると、「エビナット」というのを見つけました。ロブテックスという会社の製品で、ナット+リベットの両方の機能を持ったブラインドファスナーです。筒状になっており、中が雌ねじになっています。これならいけそうです。
そしてこのエビナットを固定するツールがハンドナッターです。M6まで対応するのがトラスコ、SK-11、ロブテックスなどから出ています。これで薄板にナットを固定でき、ベアリングをねじ込むことができそうです。ただし、片手のものはスチールの6mmは厳しいようです。
その他、ロブテックスから「ちょっとナッター」という簡易工具が出ています。これは六角レンチとめがねレンチで締め付けていくタイプのようですが、安価なのが魅力です。

ナットの方では、ロブテックスのエビナット、新潟精機のブラインドナット、ポップリベットのポップナットなどがあります。エビナットではKとDの2種類があり、違いはフランジ(縁)の幅がDタイプは大きくKタイプは小さいということのようです。思うに、ナットを固定する板の強度に応じてDかKを選べということでしょう。プラスチックなどに固定する場合にはフランジの大きいほうがよいと思われます。

エビナットなどの構造としては、奥の方に雌ねじが切ってあり、ボルトを入れて締め込むことで手前の筒の部分が外に潰れてリベットとして作用する構造です。このため、板の裏側にはナットが飛び出している形になります。このナットは並目1.0なので、すでに購入したベアリングがしっかるハマるはずです。

それから薄板に9φまたは9.1φの穴をきれいに開ける必要がありますが、通常の鉄工ドリルで開けるとおむすび型にゆがみます。これはドリル刃の断面を見れば理由がわかります。なのでステップドリルか薄板用ドリルが必要になります。

ということでちょっとナッターを注文してみます。

その2に続く。

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