FreeCADからLibreCADに図面をエクスポートする。

FreeCADは3D CADですが、一応2D図面もTechDrawワークベンチなどを使用すれば作成することができます。
ところが現状ではどうも寸法の記入が好みじゃなかったり、この寸法のを入れたいのにできない、というような、かゆいところがたくさんあります。

そんなとき、2D CADとしてこなれているLibreCADを使って三面図や平面図を作ると、かなり楽ができます。もっともユーザインタフェースと操作方法がぜんぜん違うため、慣れるまでは戸惑いますが…。

前置きはこのくらいにして、実際の方法です。

まずFreeCADで作成したデータから2次元CADにデータを取り込む必要があります。この部分は、FreeCAD export 3D 2Dというビデオで結構解説されていました。

  1. FreeCADで図面に落としたいオブジェクトを選択して、BREP形式でエクスポートします。
  2. FreeCADで新規プロジェクトを作成し、エクスポートしたBREPファイルを読み込みます。
  3. Draftワークベンチで投影図 (Create Shape 2D views of selected object) を3面分作ります。
  4. 3Dオブジェクトを非表示にして、三面図を適切に並べ直します。
  5. 三面図を選択して、DXF形式にエクスポートします。
  6. LibreCADを起動して、エクスポートしたDXFファイルを読み込みます。
  7. 寸法や図枠を編集します。

3のDraftワークベンチがミソです。

実際にやってみます。
まず適当な図形をPartワークベンチで作ってみます。

次にオブジェクトを選択し、BREPフォーマットでエクスポートします。

新規図面を開いてエクスポートしたBREPファイルをインポートします。あるいは単純にBREPファイルを開きます。

次に正面ビューにします。正面ビューになったら、テンキーの"1"または"Front View"を選びます。その状態でツールバーの "Auto" ボタンを押します。するとグリッドがX-Z平面になります。

"Create Shape 2D views..." のボタン(立方体の下に四角形が描かれたアイコン)をクリックします。

するとX-Y平面上に投影図が描画されます。

次にTopビューにして、ツールバーの "Auto" ボタンでグリッドをX-Y平面にします。オブジェクトを選択し、"Create Shape 2D..." ボタンを押します。オブジェクトを非表示にすると、2つの投影図が重なっています。

さらにRightビューにして同じことを繰り返します。再度トップビューにして作業プレーンをTopにし、斜めから見ると下のようになっています。

それぞれの投影図を適切に回転させて配置すれば、以下のようになります。

並べ終わったらDXFフォーマットでエクスポートします。

セーブしたDXFファイルをLibreCADで開くと、ちゃんとエクスポートできています。随時、寸法レイヤとか補助線レイヤとか図枠レイヤなどを追加して編集するか、あるいは予めレイヤを定義したテンプレートを開いてからそこにDXFファイルをインポートすればOKです。

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