MPC-BEでmadVRの設定。

ノートPCでMP4動画を再生するのに、VLCメディアプレーヤーは使いやすいし何も設定しなくてもインストールしただけで使えるので便利ですが、画質・再生品質的には今一つの印象があります。印象なので、ここから先は単なる自己満足の世界で、定量的な評価などはありません。動画を見ていて、再生時に「ん?」と思うような引っかかりがなくなればOKというレベルでの自己満足追求です。

ちょっと否定的な出だしになりましたが、そんな感じで MPC-BE + madVR です。

MPC-BEは、もともとはWindows Media PlayerとそっくりなUIのMPC(Media Player Classic)からの派生です。WMP6.4が結構人気があったのにWindows MEのときにWMP7で外観が大きく変わってしまったため、前のほうが好きだった人たちがオープンソースで開発していました。その後、MPC-HC(Home Cinema)が派生し、さらにそこからMPC-BE(Black Edition)へと派生しています。一方でMPC-HCのほうもGitHubで開発が再開しているようです。

MPC-BEはChromeCast(以下CC)へのキャストはできないので、大画面で見たい向きにはそこのところはちょっとカユイのですが、そもそもVLCなどでのCCへのキャストはMP4などのメディアファイルをCCへ流し込んでいるだけで、デコード処理自体はCC側で行うため、コーデック自体はCCで使っているSoCのライブラリによるはずです。なので、PCのディスプレイで高画質動画を観たい、もしくはPCからHDMIやDPなどで大画面テレビで再生したい、という場合の方法になります。
ただし、PCの構成、特にCPUやGPUの処理能力が不足するとけっこう悲惨なことになりますので要注意。

参考にしたのはこちら。"LOL, I has a web server"というサーバなんでしょうか。けっこういろいろと興味深いページがあるんですが、こちらから3.1 DXVA2 Focusedをベースにしています。

MPC-BEのインストールは他のサイトなどを参照していただいて、madVRの設定から始めます。

まずMPC-BEからレンダラとしてmadVRを設定します。
ここのビデオレンダラーの設定をmadVRにします。
するとタスクトレイにmadVRアイコンが出てくるので、そこを右クリックして "Edit madVR settings..." を選択し、設定画面を出します。

最初にデバイスの設定を行います。
液晶モニタなので2番めの "Digital Monitor / TV" を選択して "Apply" ボタンを押します。

次にプロセッシングのところです。
  • deinterlacing のタブはデフォルトのまま。
  • artifact のタブは、
    • "reduce banding artifacts" をチェックして両方とも "high"
    • "reduce compression artifacts" はチェック
  • "image enhancements" と "zoom control" はそのまま。

次はスケーリングアルゴリズム。
ここで、NGUというのは "Next Generation Upscaling" のことで、作者 madshi氏独自のものです。バージョンアップごとに速度面などでも改良されてきていますが、かなり重いために非力なCPUではコマ落ちが発生することもあります。
  • "chroma upscaling" は "NGU" → "Anti-Alias, very high quality" あるいは "Jinc" を好みで。参考 madVR chroma upscaling comparisons
  • "image downscaling" は "DXVA2" または "Jinc" を好みで。
  • "image upscaling" は "NGU Anti-Alias"→ luma doubling "very high" または "DXVA2" または "Jinc" を好みで。
  • "upscaling refinement" はそのまま。

次はレンダリング。
  • "general settings" はそのまま。
  • "windowed mode" はそのまま。
  • "exclusive mode" はそのまま。
  • "stereo 3d" はそのまま。
  • "smooth motion" は "enable smooth motion frame rate conversion" にチェック。
  • "dithering" は "Error Diffusion - option 2" にチェック。
  • "screenshots" はそのまま。
  • "trade quality for performance" はそのまま。

最後はユーザインタフェースですが、ここはそのままで。

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