PythonでのWikiエンジン。

ドキュメント(に限らず、メモでもなんでも)を、のちのち検索性よく管理して、内容を簡単にアップデートできる、追記もできる、段落とか構造的なテキストにまとめておける、という点で、現状一番よさげなのはWikipediaがいちばん有名だけれどWikiWiki Webでしょう。

日本ではかなり昔からPukiWikiが有名ですが、自分はTWikiではじめました。もうほんとにごく初期の頃ですね。TWikiのAnnounceメーリングリストを購読し始めたのが2005年5月です。動かしたプラットフォームはNetBSD+Apacheで、WikiWiki記法に慣れるために英文のページをどんどん日本語に訳していたのを思い出します。

実はNeovimでPythonコードの品質やエラーを指摘してくれるALE (Asynchronous Lint Engine)というのがあって、そのドキュメントは英語で書かれているので、README.MDをダウンロードして自分用に翻訳しながら設定を詰めていこうかな、と思ったときに、そういえばこういうのってWiki使えば楽だよなぁ、と思いだしたのでした。

Wikiと呼ばれているシステムは、もともとがWikiWiki Webというアイデアから出ていて、ラクダ記法の単語(CamelCase)をキーワードとして認識し、そこにリンクを繋げられる(新しいページを作れる)というところから始まっています。さらに段落や箇条書き、引用、表の作成などのWikiWiki記法、索引、強力な検索機能などなど、ストレスなく記述していくための工夫が随所にあるのがWikiWikiの特徴です。

そうして書き溜めたTWikiのページがまだ手元にアーカイブとして残してあってかなりのページ数になっていますが、いまさらTWikiでもあるまい(PerlからPythonに切り替えたい)ということもあり、PythonベースのWikiエンジンはどうなってるんだろうと気になったのがこの記事のきっかけ。

同様に、いまさらPython2kではあるまいということもあり、Python3kで動くWikiWikiエンジンをまとめてみます。自分用のメモなので、自分の使い方を主軸にしているので過不足あるかと思いますが……。

DjangoベースのWikiアプリケーションでPython3k対応しているのは3つ。
  • django-wiki
    最新版stableは2018年10月25日の0.4.2。ライセンスはGPLv3。バグ対応などのコミットは行われている模様。
  • Waliki
    最新版は2017年3月26日の0.8.1。ステータスはβ。BSDライセンス。2018年5月2日にDjango2.0への対応が行われているが、それ以外は止まっている模様。
  • django-wakawaka
    最新版stableは2016年11月26日リリース。githubをみても、以降のアップデートは行っていない模様。MITライセンス。

その他に、PythonWikiEnginesのページにまとめたものがあります。
  • ZWiki
    ZopeベースのWikiWikiエンジン。過去にabuse被害がひどくて開発は止まっている?
  • MoinMoin
    どうやら現在一番開発が活発そう。最新版は2018年9月8日の1.9.10ですが、githubでは2.0+の開発が進んでいるようです。

ちなみにWikiMatrixというサイトで多くのWikiWiki Webの比較を行っているので、ここも参考に。

ここにはWikiエンジン選択のウィザードがあって、まずウィザードで絞ってからいろいろな機能を比較できるというメリットがあります。
これによると、自分の用途にあいそうなのはやっぱりMoinMoinかな。

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