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紫外線LED。

UV硬化型レジン。 ではPADICOのUV-LED Smart Light miniを一緒に購入して使っているのですが、
  • タイマーが1分と2分しかない
  • コンパクトだが設置が不安定
ということがあり、もう少し光の強いのを自作するにはどうすればいいか調べてみました。

Yahoo!ショッピングにLEDジェネリックというショップがあり、ここで3WクラスのUV-LEDを扱っているようです。またそのクラスになると放熱も考えなければいけないのですが、面実装LED実装用のアルミ基板と、そのアルミ基板に取り付ける小型ヒートシンクもあるようです。

これに定電流源とタイマー用のPICマイコン、スイッチを組み合わせればわりと簡単にできそうです。

カバンの補修。

使っていれば擦れてくるカバンのカド。コロンブスのアドカラーで補修しました。

以前は小皿を使ってやったんですが、、今回やっとジョイフル2の画材コーナーでパレットを見つけて買ってきました。パレットだけってなかなか売ってないんですよね。絵の具セットならあるんですが、別に絵の具が欲しいわけじゃないので探してたんです。

さて早速開始です。これは愛用している青木鞄のラガードNevadaのミニダレスバッグです。電車の座席に座ったときに、膝の上においても横にはみ出さないサイズ。書類は折らないと入らないですが。
こうしてみると結構擦れてますね。

コロンブスのアドカラーと買ってきたパレット。パッケージに入ってるのはアドベースで、キズ補修用です。今回使用するのはコイチャ、クロ、アカかな。

よく見ると芯材が見えてきています。これはやばい。600番のペーパーでちょっと荒らしてみたあとですが、これは難しい。でもそのままやっちゃいます。

調色。モリモリにならないように水で適当にのばして、しっかりと混ぜていきます。

ささっと塗り塗り。いい感じに塗れてる気もするし、ちょっと濃いかなという気もしますが。

別のところも擦れを見つけたので、ペーパーをかけてから塗り塗り。

こんなもんでしょうか。触ってみるとやっぱり革の部分との肌触りの違いがあるんですが。しっとり柔らかい革に対して、ゴワッとしたビニールっぽい感じ。でもまあここは触る場所じゃないのでいいでしょう。

ついでにウォーキングというかキャンプモカのつま先の上部分が擦れていたのでこれも補修。

またちょっと色を整えて、今度は黒多め。

乾くとこんな感じ。ブラシをかけるともうちょっと馴染む感じになるけど、これはもうわかりませんね。

UV硬化型レジン。

通常は2液混合型が多い工作用レジン(樹脂)ですが、1液タイプだとUV硬化型と熱硬化型があるようです。

そのなかでもUV硬化型はアクセサリなどを作る人たちに向けたお手軽な製品が出ています。たぶん有名なところではパジコ太陽の雫星の雫だと思うので、ちょっと比較してみました。どちらもハードタイプを比較してみます。

項目 太陽の雫 星の雫
容量25g25g
成分アクリル系紫外線硬化樹脂アクリル系光硬化樹脂
推奨ライトUVライト(365nm?)UV-LEDライト(405nm)
UVライト(365nm)
硬化時間
UV-LEDライト??分30~90秒
UVライト2~10分2~4分
太陽光10分~1時間30秒~10分
価格(税別)1,200円1,500円

並べて比べてみると、星の雫のほうが硬化時間が短くてその分高いように見えます。また通常の蛍光灯でも若干の硬化反応があるようなので、蛍光灯照明のもとで作業するなら太陽の雫のほうがよいのかもしれません。
それと、屋外に出したり長時間露光させるときにホコリなどが入り込まないようにUV-LEDスマートライトミニなどを用意するのもいいですね。値段お手頃な感じですし。

ということで早速ヨドバシ・ドット・コムで購入してみました。
購入したのは「太陽の雫ハードタイプ 25g」とUV-LEDスマートライトミニです。ちょっと都合上写真は載せられないですが。

太陽の雫はアクリル系なので、サラサラではなくドロッとした感じです。が、パテのように盛ることはできず、粘性の液体っぽい表面張力があります。

一方、UV-LEDスマートライトミニですが、こちらはごく普通のUSBアダプタで点灯可能です。コネクタはマイクロBですが、最近のスマホなどはたいていUSB充電なので共通で使えると思います。

さて、たらした液体の上にUV-LEDを角度を調整してかぶせ、ボタン長押し(120秒)して点灯を確認してから紫外線が目に入らないようにダンボール箱を逆さにしてかぶせます。

2分後にはUV-LEDは勝手に消えているので、しばらく放置してから恐る恐る触ってみると、ちゃんと硬化していました。が、ちょっと弾力のある感じ。なので追加で2分照射しました。しっかりと硬化して、艶のある透明の感じに仕上がりました。何回かやってみましたが、2分を1回だとまだちょっと柔らかいので、2分を2回やるのがよさそうです。

もしかしたら、アクリル製品の小キズやガラス面などのちょっとした欠けなども、ヘラなどで塗布して硬化させれば結構いい感じに仕上がるかもしれません。

スチールデスクの引き出しのベアリング修理。その2

ちょっとナッターはモノタロウに注文しているのですが、付属分だけではナットが足りないかもしれないのでジョイフル本田でエビローレットナットを追加購入してきました。一般的にはブラインドナットの名称です。


ちょっとナッターも売ってましたがモノタロウより高め、かつM6のものは売り切れでした。ちなみにこれは10個入りで910円でした。

エビローレットナットは、スリーブのところにローレット加工がしてあり、ストレートのものよりは締め付けるのが楽なように見えます。スチールだから強度はアルミよりも高いはずなので、引き出しの保持にはちょうどいいかと。

エビローレットナット含むM6のブラインドナットは下穴径がφ9.1だそうですが、ステップドリルには9.1というのはなさそうで、そうなると円錐形のリーマーでちょっと削るか丸ヤスリを持ってくるか、それともルーターで軽く削ってやるかしないと入らないかもしれません。実際にエビナット外径を測ってみるとローレット部分が9mmちょうど、先端近くは8.9mmでした。

今回、φ9.0の穴を正確にあけるためステップドリルを購入しました。モノタロウの六角軸チタンコーティングというやつです。
まず10mmのところにマスキングテープで目印を付けます。それでベアリングが固定されていた穴を拡げます。

実際には脚の幅が狭いため、7mmまで掘ったところで突き当たってしまいました。なので反対側に4mmの鉄工ドリルで逃げを掘って、ステップドリルでφ9mmまで掘り進めます。

ピンぼけですがちょっとナッターにマンドレルとエビナットをセットして、掘った穴にセットしてみました。実際にはステップドリルが正確にφ9の穴を開けたのでそのままでは入らなかったのですが、そのまま回しながらちょっと揺すってやるとエビナットが入るサイズになりました。ヤスリとかは不要でした。
それからちょっとナッターのパッケージの裏が使用方法の説明になっています。そこには「マンドレルには毎回潤滑油を塗布してください」と注意書きがあるので、注油はちゃんとしておきます。

締め付け中の写真はぼけぼけで使えませんでしたが、自転車用に愛用しているSWISS TOOLSの5mmのアーレンキー(六角レンチ 柄の長さ17cm)を使いました。ローレットナットとはいえスチールなせいか、締め付けるのにかなり力が必要で、短いやつだとすごく大変でしたが、長いと楽です。およそ2.5回転で締まりきりました。それ以上締めるとマンドレルが逝ってしまいそうでした。ちなみにパッケージの裏にかしめ量の参考表があって、厚み1mmで4回転、2mm厚で3.2回転、3mm厚で2.5回転となっています。
締め終わったら17mmのメガネレンチを外さずに、アーレンキーで逆方向に緩めてからちょっとナッターを外します。

ちなみに手応え的には締めればどんどん閉まるのですが、最初はグラグラしていたちょっとナッターが固定され、回転遊びがなくなったところで十分に締まっていると判断しました。

最後にねじ付きの樹脂ベアリングをねじ込んで終了です。しっかりと固定されました。

ところでちょっとナッターですが、本体はネジの切っていない六角ナットで真ん中にゴムリングがあります。同心円の筋が入っている方をエビナット側にしてセットします。

ところで、右側の六角穴付きマンドレルなんですが、どうも普通の六角穴付ボルト M6x30(全ねじ)に見えるんですけど。
たぶんこれ、ネジ山が逝っちゃったらボルトを買ってくれば使えると思います。

レッドウッドとボール盤台車。

とても幸運なことに近所にジョイフル本田があって、そこでレッドウッド材を置いていたので、9時の開店時刻すぐを狙って買いに行ってきました。10時を過ぎるとDIY人気のためか工作室の順番待ちがすごいことになってしまうので、朝一番に飛び込むのか、平日の17時以降を狙うのがいいかと思います。

今回購入したのは防腐レッドウッドの2x4で長さは2,440mm。必要な長さは650x2と400x2だったので、カットを900mmと700mmでお願いしました。1カット50円なので計100円です。カットされたものは持ち帰り、最終的な長さにするのは自分で行います。ちなみに丸鋸を持っていないので、今回はレンタルで済ませようと思っています。

材料の会計を済ませて工作室に持ち込むと、住所氏名電話番号と、どういう加工をしたいかを紙に書いてくれと言われてその通りにしました。上記の通り、900と700でカット位置を記入して渡すと、20分くらいかかるよ、とのこと。カットが終わったらカートに入れてそこに並べておくので、時間になったら取りに来て会計してくれとのことなので、その間に必要なボルトナットを買うことにしました。

無駄な待ち時間をなくすためには、

  1. あらかじめ材料の選定と必要なカット長さを明確にしておく
  2. 他のものは後回しにして、とにかくカットしてもらう材料を購入していち早く工作室に持ち込む
  3. 工作依頼が終わってから、その他の必要なものを買う

ということですね。

今回はボール盤用の台車を作るのですが、ステンレスや黒色酸化皮膜などは錆びにくいけれど高いので、ユニクロねじにしました。使っていて錆がひどくなるようならまた考えます。

ボルト・ナットとワッシャー、ついでに6.5の木工ドリル(ミドル - 150mm程度)を購入して工作室に戻るとカットは終了していたので、会計をしておしまい。効率的です。

ちなみにうちにはボッシュの18Vバッテリーがあるので、もし工作熱が上がるようなら160mmの丸鋸を購入することも考えようかなとも思っていますが、最大100x100の角材を切ることも考えられるので、その場合には190mm以上のテーブルソーかスライドソーが欲しいかも。ちなみにスライドソー(丸鋸)は日立(現在はHiKOKI)やマキタがありますが、おすすめは日立です。というのも日立のスライド方式は1段、マキタは2段となっていて、1段のほうが精度がよく出るからです。これは機構的な問題なので、いくら丸鋸自体がよくてもどうしようもないですね。
もしも本格的に始めるなら、それに加えて集塵機も必要となるでしょうし、ちょっとペンディングです。

さて、自宅に戻ってボール盤台車の図面を仕上げます。アプリはLibreCADを使います。

今回は外注するわけでもないので、長さとドリル位置さえ正確に出せればよいため、全部実線で書いてしまいますが、とりあえず貼り付けておきます。DXFがアップロード出来ないようなのでPNGで。


キャスターはナンシンのものを購入しましたが、ナンシンのサイトにユーザ登録すればCADデータをダウンロードできるのでありがたく使わせてもらいました。

ボール盤の固定穴は板の端に近いですが、ブレ止めなどではなくて位置固定がメインなのでよしとしました。不安なようであれば2x6材などを使って幅を稼げばいいかと思います。
ちなみに台車の形はこちらを参考にさせていただきました。

明日は工作です。

卓上バイス FV-150。

ボール盤用卓上バイス(ベタバイス)トラスコ中山のFV-150を購入しました。ボール盤を簡易フライスとして使いたくて、PROXXONのNo.27150マイクロクロステーブルと組み合わせようと思いまして。

FreeCADでざっくり図面を書いて、固定溝の位置を確認したらいけそうだったので、一番安かったヨドバシカメラに注文しました。


箱。中には特に緩衝材などなく、ほぼぴったりサイズでビニール袋に包まれて入ってました。


取り出したところ。グリスでベタベタです。どこを触ってもベタベタ。使う前にある程度拭き取らないと。


開口部拡大。検査証も入っていて、開口150mm合格になってました。


実はマイクロクロステーブルには、45度の角度で固定して使おうと考えています。サイズ的にも4ヶ所留めは無理なので2ヶ所のみになりますが、マイクロクロステーブルに付属のM8x25のボルトにM8x22のワッシャを噛ませば固定できるかなと考えています。強度的には物足りませんが、金属を削るわけではないのでまずはこれでやってみようかと。45度の角度だしはシンワの止めスコヤでやります。

PROXXON No.27150 クロステーブル購入。

ボール盤で簡易フライス加工したくて、テーブルへの固定とか深く考えずにとりあえずPROXXONのクロステーブルを購入してみました。



あきばお~楽天店で税込み12,187円。価格としてはかなり安いと思います。PROXXONのページだと上代が22,000円ですし。
本来4~7日で届くというところ、稼働日のみで10日(休み入れるとまるまる2週間)かかりましたが、無事届きました。ちゃんと新品だし、梱包もOK。マニュアルその他一式、ちゃんと揃ってます。

ということで早速取り出して眺めてみます。

テーブルトップには傷防止の青いビニールが貼ってあります。実際に使うときまで剥がすのはやめておきますが、フライス盤で平面加工した跡が透けて見えます。曲尺を当ててみると平面はそれなりに出ていて、ひと目で分かる隙間などはありません。裏面も同様に見ましたが問題なし。

次にハンドルを回してみますが…渋い。というか重い。あまりにも重たくてハンドルがうまく回りません。これ、重すぎてスムーズに動かないしテーブルに余計な力が加わるからフライス加工がガタガタになるあかんやつでは…。付属の説明書を見ると、サイドにある調整ネジは調整済みだそうですが、何を調整したのやらと疑いたくなる感じです。なのでいきなり分解。

ガタツキと動作のスムーズさのバランスは、調整ネジでアルミ板を対抗レールに押し付けて行っています。まず調整ネジを緩めるために、2mmのヘックスレンチと7mmのスパナを用意し、全部のネジを緩めます。この時点でだいぶ軽い感じになっています。
構造上、上テーブル(画像右手のハンドルでY軸方向)は簡単に外れますが、下テーブル(左手のハンドルでX方向)は外れないようになっています。たぶんハンドルをばらしてリードネジを抜けば外れるかもしれませんが、今回はそこまでやりませんでした。

テーブルを分解したので、AZの二硫化モリブデングリス(蛇腹入り)で摺動面をグリスアップ。結構粘度があるので絞り出すのにちょっと力が必要でした。今度、AZのチッコイグリスガンでも用意しましょう。このAZのグリス、ドイトで蛇腹40gで88円と安かったので買ってきました。余談ですが、自転車のハブなどのベアリング部分に使うなら、AZのリチウムグリスあたりがよさそうです。ちなみにデュラエースグリスはカルシウム石鹸系だそうです。グリスアップし直す場合には、以前のグリスをパーツクリーナなどで完全に落としてからにしましょう。

さて、蛇腹から絞り出して指でぬとーっと塗り拡げ、アルミ板をセットしてテーブルを組み直します。念のためハンドルの軸受部とシャフトネジ部分にも塗っておきます。

調整ネジを締めない状態で回してみると…快適にスルスル動きます。ウソみたいにスルスルです。

次に調整ネジをちょっとずつ締めて、キュッと抵抗があるところから60度ほど戻し、ナットで固定。実使用していないから工作時のガタまではわかりませんが、快適に動きます。

ただ、シャフトが片持ちなためか若干ブレる感じがありました。もしかしたら将来CNC化するかもしれないし、そのときには両持ちにするか、精度のよさそうなリード2mmのネジに交換するか、安めのボールネジにするかというところでしょうか。

ファーム書き込みジグを作ってみる。組み立て編

さて、アクリル板の加工は無事…というか、思った以上にコストが掛かってしまいましたが終了したので、次は組み立てです。

ファーム書き込みジグを作ってみる。アクリル加工編では、左側の四角い穴の周囲に3ヶ所ほどφ3.2のマーキングがしてありますが、これはレーザー加工機の「彫刻」でマーキングした部分です。
ここにM3.2のドリルで止まり穴を掘って、別途買ってきたアクリル棒(φ3.0)を適当な長さに切ってはめ込み、基板をセットするときの固定ピンとする…予定だったのですが、さすが樹脂加工の悲しさ、φ3.0のアクリル棒がφ3.2の穴にハマりません。

ちなみに止まり穴は電動ドライバで掘ると簡単に突き抜けてしまいそうだったので、指で摘んでくるくると回しながら彫りました。このとき思ったんですが、センター穴くらいはφ0.5くらいでも開けておけばよかったかな、と。NACHIの鉄工ドリル用のビットで、ノギスで深さを測りながら約2mmほど掘りました。

で、棒の直径です。ノギスで測ってみたら、φ3.25くらいでした。それは入らないわ…。しかも微妙に真円ではない感じ。ついでに基板穴にも当ててみると、ぎりぎりです。基板のネジ穴は若干余裕を見てφ3.4で開けてたんですが…。

これだと、アクリル板の止まり穴をφ3.4ドリルで掘ったとしても基板がスッとはまらない可能性が高いです。なのでアクリル棒を補足してみることにしました。
サンドペーパーで回りを削ってひと回り小さくしようと思いましたが、手作業でやると均一に丸く削れません。なので文明の力を借りて電動ドライバに棒をセットし、#600のペーパーで先端部をつまんで削ることにしました。摩擦熱で熱くなるので要注意。

ときどき穴にはめ込んで太さを確認しながら研磨していくと、わりとカンタンにいい感じに削れました。

次に棒を5mmに切ります。これは方眼カッティングマットの目盛りに棒の端を合わせ、5mmの位置にカッター刃を強めに当てて、棒をくるりと一周転がして切り目をつけます。先端部をペンチでつまんで折り曲げると、カンタンに5mmのピンができあがります。

このピンにちょびっと接着剤をつけて穴にはめ込みます。ここでは手元にあったセメダインスーパーX2 超多用途速硬化タイプを使用しました。


ここに基板をセットしてみると、いい感じにスッとハマります。


こんな感じ。ピンもちゃんと基板のネジ穴に通っています。

ただ、今回レーザーでカットしてみて最終的に思ったのは、やっぱりコストが悪すぎるということです。当然、何度かやってみてデータ作成からオペレーションまでさっさと自分でできるようになればいいのだとは思いますが、絵や写真を彫刻する、というような用途ではなくてこういうカットだけみたいな目的で使うのであれば、電動卓上糸ノコ(ジグソー)で切ったほうがコスト的には遥かに安上がりです。しかもカインズホームのDIY工房なら無料で利用できますし。ジグソーでも直線ならレールを当てて切れば十分に真っ直ぐな線が切れますし。
あるいはフライス盤があるならそちらでもいいかもしれません。

ファーム書き込みジグを作ってみる。アクリル加工編

さて、データができたのでカインズホームのDIY工房に持ち込んで加工編です。

結論から言うと、とてもすばらしいデキで加工ができました。

ただし、後でまとめますがいくつかツマヅイた点があり、時間がかかってしまったために延長料金になってしまいました。
ちなみにレーザー加工機の使用料は20分で1,500円。延長が45分まで1,500円。なので結局、簡単な加工なのに3,000円もかかってしまいましたが、勉強代としておきましょう。次の機会にはちゃんと今回の失敗を反映してサクッとやりますよ。


上の写真では、まだアクリル表面のカバーシートは剥がしていません。カットラインは非常になめらかで、美しく仕上がっています。

時系列でツマヅキポイントを整理してみます。

  1. データを持ち込んだUSBスティックが読めなかった。
    このために一旦家に戻ってやり直ししました。何がいけなかったって、USBスティックの中でパーティション切っていたこと。もともとManjaro LinuxをインストールするためにISOイメージとEFIを焼いてあったUSBスティックの空き部分をFAT32ボリュームにして、そこにデータを入れていったんですが、カインズのPCではそのFAT32ボリュームを認識してくれなかったのでデータ自体が読み取れなかった、ということです。
    教訓その1: USBスティックでデータを持ち込む場合には、パーティション構成に気をつけて必ず1ボリュームのみにしましょう。
  2. データのパス(線)の太さが間違っていた。
    これが今回一番引っかかったところです。FreeCADから "Flattened SVG" で出力してInkscapeで読み込むと、線の太さは0.35ptになるようです。が、今回のレーザー加工機ではその線の太さが0.001ptである必要があり、それ以外の太さの線は認識しないようです。
    これは現場で、すべての線を選択して0.001ptに変更してやっと動くようになりました。
    家に戻っていろいろと試してみると、Inkscapeで0.001ptを設定しても、Illustratorに読み込むと0ptになってしまうようです。
    教訓その2: SVGをIllustratorに読み込んだら、全選択して0.001ptに設定しましょう。
  3. データのパス(線)が二重になっていたため、レーザーが往復していた。
    FreeCADで3Dモデルから "Flattened SVG" に出力しましたが、もとが3Dのため、Z軸方向から投射した場合には上のエッジと下のエッジが重なって出力されます。当然その場合にはパスが2本重なっていますので、レーザーが2回カットすることになります。これは害にはなりませんが加工時間が倍になってしまいますので、レンタル時間が延びてしまう要因になります。
    データを作成するときには、線が重なっていないことを確認したほうがいいでしょう。
    教訓その3: パス(線)が二重になっていないか確認しましょう。
  4. 彫刻部分(止まり穴)を彫るのは難しかった。
    今回、基板の位置決めピン(φ3.0)を立てるための止まり穴をレーザーで彫れるかと考えていました。彫刻モードでならできるかな、と思ったのですが、このモードではせいぜいマーキング程度しかできないようです。出力を調整すればできるとは思いますがそのための時間が取れないため、現実的ではなさそうです。なので、レーザーでは精密な位置のマーキングだけにして、止まり穴自体はφ3.2の鉄工ドリルビットで掘ることにしました。
  5. 彫刻の塗りつぶし指定を忘れないこと。
    これは止まり穴のことですが、最初に輪郭の円だけ描いておしまいになっていました。これを同じ色指定で塗りつぶすことで、苑の中身までをしっかり彫刻してくれます。円だけだとちょっと色が薄いため、中身も彫刻してほしい場合にはしっかり塗りつぶしておきましょう。
  6. グループ解除について。
    グループ解除についてはよくわかりません。やったほうがいいのかやらなくても大丈夫なのか。今回は全部解除して行いました。が、レーザー加工機はプリンタとして使用する形になるため、SVG上のグループ指定は問題にならないように思います。心配な場合には解除しておけば間違いないでしょう。

以上のポイントをしっかり押さえておけば、Illustrator CCはSVGファイル読み込めますのでInkscapeでの編集でいけることがわかりました。

ファーム書き込みジグを作ってみる。アクリル設計編

仕事で設計している基板はPICマイコンを搭載していて、中国のPCBCartに製造(基板製造、部品購買、実装)をお願いしているんだけれど、納品された状態ではファームウェアが書き込まれていません。

なのでこちらで書き込む必要があるのですが、ICD3を使うにせよPICkit3を使うにせよ、数をこなすとなるとなかなか面倒です。アダプタつないで書き込みケーブルつないで、と。
そこで、アクリル板と金属スペーサーを使って書き込み用のステージを作ることにしました。

まず基板のサイズとアダプタのプラグ固定のためのスペースを見繕って、FreeCADで3Dモデルを作ってみます。

こんな感じ。


仕様は3mm厚のアクリル板で、サイズは80x120mm。下の板は金属スペーサー用の3.2φのキリ穴が4つのみで、四方の面取りだけしています。上の板はDCジャックを通す穴と、基板固定用の3つのピン。あとはサブ基板を裏に貼り付けてテスト用の金属プレートを貼り付けます。3つのピンは3.2φで深さ2mmの止まり穴をあけておいて、そこに3φのアクリル棒を5mm程度の長さに切ったものを接着剤で固定しようと考えています。

一応3D図面はできました。FreeCADではここから三面図などの2D図面に落とすのは少々手間がかかるのですが、今回は作るのは1台だけなので余計なことはしたくありません。アクリル板を買ってきて、ノコで切ってドリルで穴あけ…すればできるのはわかっているのですが、どうせならきれいに作ってみたい。

そこで、カインズホームのデジタル工房でレーザー加工機があったのを思い出しました。
データを持ち込めば20分1500円でやってくれるようです。さらにレーザー加工ならば、元データが正確ならばきちんときれいに加工できそうです。

利用方法を調べてみると、カインズで材料を購入してからデータをSDカードかUSBメモリで持ち込み、Adobe Illustrator CCを使ってデータ読み込み、線に色を付けてから色データと加工種類を関連付けて「印刷」とすればいいようです。

さらに調べてみると、ここで使っているレーザー加工機はtrotec Speedy300とのこと。彫刻、カット、マーキングができるようです。彫刻ができるなら止まり穴も開けられるかも。

ということで手持ちのツールでデータを作成できるかどうかを調べてみました。Illustratorはいわゆるドローツールなので、Inkscapeで同じことができるかもしれません。Inkscapeのデフォルトのファイル形式はSVGです。一方、FreeCADもSVGへのエクスポートは可能です。そしてIllustrator CCは体験版をダウンロードしてみるとSVG形式は読み込めるようです。こちらにも扱えるファイル形式の一蘭がありました。
つまり、こちらサイドではFreeCAD→Inkscapeでデータを作成しておいて、それをカインズに持ち込んでIllustratorで読み込めばうまくいきそうです。

まずはFreeCADで作成したプレートをSVGでエクスポートします。
部品はひとつずつ処理したほうが間違いがないので、まずは上プレートをやります。
Part ワークベンチで加工面を正面にして表示し、モデルを選択します。


その状態で "File" → "Export" → "Flattened SVG" を選択して出力します。同じことを下プレートでも行います。

次にInkscapeを起動します。
用紙サイズを設定しますが、カインズのオンラインストアで調べてみるとアクリル板のサイズは180x320mmが標準のようです。3mm厚ということだと、アクリルEX板001透明180x320x3ミリがよさそうです。ちょっと高い気もしますが。

Inkscapeで用紙サイズを320x180(横長)に設定し、先程出力したSVGファイルを並べます。ワークサイズが大きいので、ついでに下プレートをもう2枚取ることにします。何かで使えるかもしれないので。


上プレートはピンを立てるための止まり穴が3つあり、マニュアルでは彫刻部分の線の色を変えるように書かれています。なので上プレートを選択してグループ解除し、止まり穴の色を変えました。"ストロークの塗り"を選択して、RGB=255:0:0の赤を選択。


マニュアルではベクターデータにしろとあるので、一応すべてのオブジェクトのグループを解除しておきます。そうしたらこれを「アクリル板カット用.svg」という名称で保存しました。

次にこれをAdobe Illustrator CC体験版で読み込んでみます。


ちゃんと読み込めているようです。ただ、オブジェクトをクリックすると全部まとめて「パス」ということになっているようなので、右側のクイックメニューから「グループ解除」してみました。その状態で各パスの長さを見てみるときちんと設計通りになっているようなので、色を付けるところまでやっておけばあとはデータを持ち込んで読み込み→グループ解除でいけそうです。

早速明日やってみます。

SWDなら3線でいいとはいうものの。

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