大きくないプロジェクトで、参考になるようなものとしてGNU grepのソースツリーを眺めてみました。
grep-3.3 -+- build-aux +- doc +- gnulib-tests +- lib -+- glthread | +- unistr | +- uniwidth +- m4 +- po +- src +- tests
includeディレクトリはないですね。すべて src に入っているようです。眺めてみると、grep もマルチバイト化されているのか mb*.c などというファイルがいくつかあるようです。あとで試してみましょう。
ともあれ、これを参考にプロジェクトを作成してみることにします。
ターゲットは PIC16F18346、デバッガはICD3、プロジェクト名は TestProj とします。
MPLAB IDE X 5.10を起動したら、左上の新規プロジェクトのアイコンをクリックします。
"Standalone Project" を選択します。
"Family" は "Mid-Range 8-bit MCUs" を、"Device" は "PIC16F18346" を指定します。
"Tool" は "ICD3" を指定します。
"Compiler" は "XC8 (v2.05)" を指定します。
"Project Name" は "TestProj"、Location は適当に(ここでは %USERPROFILE%\MPLABXProjects 以下に)、Encoding は "UTF-8" に指定して、日本語も使えるようにしておきます。MPLAB X IDEはNetBeansからの派生なので、裏ではJavaを動かしていますから日本語も普通に扱えると思いますが、文字コードによってはXC8コンパイラがエラーを吐く場合もあるでしょうからその部分は気に留めておきます。
ちなみに "Use project location as the project folder" をチェックすると、*.Xのフォルダを作らずに "Project Location" で指定されたフォルダをそのまま使うので、その場合にはきちんとロケーションも指定しておきます。
するとプロジェクトが新規に作成されます。
いよいよソースファイルの追加です。
"Source Files..." のところで右クリック、"New" → "C Source Files..." でダイアログを開きます。
ダイアログでは、"File Name" は "main"、"Folder" は "src" としておきます。
するとプロジェクトに "main.c" が追加されます。ファイル名のあとの [Ignored] はVCS(バージョン管理システム)の対象になっていないことを示しています。
ちなみにこの "main.c" は空っぽです。実はさきのソースファイルの追加のところで、右クリックメニューの中に "main.c" という項目があり、これを使えば雛形だけは入れてくれます。
本当に雛形だけです。
まあこんな感じでファイルを作り、プログラムを書いていくわけです。
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