Curiosity Development Boardについて。

Microchip社から発売されているCuriosityですが、だいたい3,000円前後で入手できるようです。Microchip Directの価格ではUSD 20.0となっていますが、税・送料含めるとUSD 30を超えるので、チップワンストップやDigikeyなどの通販を利用するのがよいかと思います。

Curiosityは標準で PIC16F1619 を載せていますのでそのままで使えます。また20DIPのパッケージなら他のMCUと載せ替えることも可能なので、自分の目的に応じたチップを別途用意すれば差し替えて使えます。

プログラミング/デバッグ用にPIC24FJ128を裏面に実装しており、PICkit3とかICD3をそのまま接続できるようなコネクタ/端子は見当たりません。

ICD3やICD4は2万円以上、PICkit3やPICkit4は5,000円以上、さらにExplorer 8開発ボードが9,000円以上しますから、3,000円前後というのはずいぶん安いものです。さらに秋月電子ではPIC16シリーズが100円~300円程度で入手できますから、手軽に始めるにはずいぶんとハードルが低くなったものです。

ちょっと近日中に、このCuriosityとExplorer 8を使って、mTouchをいじってみようかと思います。

さて、Curiosityボードには、8bit、16bit(PIC24F系)、32bitのシリーズがあります。

8bit系は、DM164136(Curiosity High Pin Count(HPC) Development Board)とDM164137(Curiosity Development Board)があるようです。HPCのほうは、28ピンから40ピンの8bit PICをサポートしていて、20ピン未満は DM164137 が対応しています。16bit以上はQFPなどのパッケージが多いため載せ替えができるようにはなっておらず、ターゲットCPUごとにファミリーで選べるようになっています。

一方のExplorerボードの場合には、PIMと呼ばれるMCUモジュールを差し替えることで多数のPICデバイスに対応できるようになっているので、いろいろなMCUを扱うのであればExplorerのほうがおすすめです。

ということで、こちらでは DM164137 Curiosity Development Board を用意しました。
標準で PIC16F1619 を搭載していますが、ついでに PIC16F18346 も購入しています。こちらは単品で秋月電子で160円でした。

DM164137(以下、CDBと呼びます)はUSB経由で給電・プログラム・デバッグができるようになっていますが、残念すぎるのはUSBコネクタがmini-Bなことです。type-Cとはいいませんがせめてmicro-Bだったらありがたかったのですが…。面実装コネクタなので、コンパチなmicro-Bが手に入れば、ドライヤで剥がして載せ替えることもできるのですが…。ユーザーズガイドの回路図や部品表にもメーカ、型番ともに載っていないので、判明したらまた触れます。

CDBはWindows 10では標準ドライバで認識されるようで、HID準拠ベンダー定義デバイスとなるようです。MPLAB X IDEを起動してみると、ちゃんと認識されていました。


それから、企業ユーザであれば、PICを製品開発で使うことを前提に2個までサンプルを要求することができるというのも、ターゲットMCUが入手しづらい場合には有効です。

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