NetBSDとBIND 9。

ふと、インターリンクで IPv6 に対応しているから、じゃあやってみるためにちょっと調べようと思いまして。

うちは 光ルーターとして RS-500KI を使っています。この場合、インターリンクに接続するとここで示唆されている通り、.hgw6 が付加されて接続できません。そしてこの設定はユーザがいじることができません

であれば、光ルーターはただのブリッジにして、内側には Aterm WG1900HP があるのでそれを使って IPv6 PPPoE してやればできるんじゃないかと思ったわけです。いずれにしてもインターリンクは IPoE はやっていないので、だれかが PPPoE してやればいいわけです。当然ながらフレッツ・v6オプションは有効になっています。

と、周囲の状況を確認した上で、さてネームサーバはどうしましょう、と。
NetBSD は 1.3 の頃にいじり始めて、サーバとしてドメインをとって BIND とかをいじり始めたのは 2003年以降だったと思いますが、当初は ADSL 回線でした。当時は DNS サーバは WAKWAK 側で用意していたので、こちらでは権威サーバではなくローカルの名前解決用として使うくらいでした。
その後、インターリンクにプロバイダを切り替えたのは独自ドメインが安く取得できるからという理由です。最近はさくらインターネットなどでも安価に運用できるようになっていますが、おうちサーバを立てるなら全部自分でやってね、プライマリネームサーバもね、というスタンスのインターリンクはやる気になればいろいろできるので便利です。サブドメインや仮想ホスト(CNAME)も作り放題ですし。

ということでネームサーバですが、BINDの設定を見ていて、そういえば /usr/share/example に IPv6 の設定例みたいなのがあるのでは、と探してみたところ、bind のサンプルが収録されていません。変だな、と思って他のサンプルを見てみると、nsd と unbound があります。おや?と不審に思って検索してみたら、2016年8月に bind -> unbound/nsd というメールが christos 氏から投げられていて、ISC が BIND のライセンスを変更したから、NetBSD に収録する DNS サーバの変更を検討したほうがいいんじゃね?と提起されていました。その結果、おそらく BIND は積極的には使わない方向にいっているのかもしれません。

ともあれ BIND の設定サンプルはないようだし、BIND の設定は面倒だし、もうちょっと楽にできないかしらというのもあって、NSDUNBOUND が採用されたようだし、みてみることにしました。

NSD も UNBOUND もどちらも NLnet Labs の製品で、NSD は権威サーバ、UNBOUND はキャッシュ&リゾルバです。それ以外には packages に PowerDNSもあります。

とりあえず、本家の流れに従って、BIND から NSD/UNBOUND に移行してみましょうか。

From Bind to nsd and unbound on OpenBSD 5.6を参考にすると、NSD では BIND の ZONE ファイルをそのまま使えるようです。であれば権威サーバの移行はスムーズです。
ArchLinux の Wiki にも NSDUNBOUND のページがあります。また、日本 Unbound ユーザ会が日本語ドキュメントを用意してくれています。ちなみに NetBSD-8 の base.tgz には nsd は含まれていませんが、ソースツリーには /usr/src/external/bsd/nsd にあるので make install すれ使えるようになります。バイナリが含まれていないのは権威サーバが必要な人は make くらいできるでしょ、という感じでしょうか。
ちなみに NetBSD-8 の nsd は 4.1.14(2016/12)、unbound は 1.6.8(2018/1) です。新しいバージョンは pkgsrc/net にありますので、必要な人は各自インストールでしょう。

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