映像を記録するもの、なんですが、そこには2つのアプローチがあると思っています。1つは写実という観点。これは現実をできるだけそのまま写し取ることが目的です。カラー、白黒、セピアなど色彩にはいろいろありますが、いわゆる撮って出し。撮ったあともトリミングや露出補正などはしますが、基本的には被写体に忠実であることが求められます。もう一つが表現という観点。いわゆるアート、芸術です。たとえば夕焼けのオレンジを強調したり、モノクロ写真の一部だけをカラーにしてみたり、フィルターなどを使って加工してみたり。
フィルムカメラをやっていた頃は多彩な表現というのは難しく、フィルム、ライティング、現像方法、焼付、レンズフィルタなどで表現を創出していました。
一方、デジタルカメラでは受光素子は固定のため、一部のレンズフィルタなどを除いて後処理ですべてを決定していきます。そのときに基準となるのがカラーチェッカーです。
カラーチェッカーは色味の確認のためにスタジオなどでの撮影には必須です。照明などの条件を一緒にして撮影しておけば、のちの確認の際に使えます。もちろんフィルムカメラでも使用しますし、最終的な印刷の際にも色合わせで使用します。スタンダードなのはx-riteのColorChecker Classicです。
また、色見本的なカラーチェッカーとは別に、露出やホワイトバランスを決定するのに18%グレーというのがよく使われます。
これはx-riteのColorChecker Gray Scaleですが、中央のグレーが18%です。
WEB上には "18% gray card" で検索するとPDFなども見つけることができますが、ここでは自分のところで作ってみます。
いつも使っている Krita では印刷機能がないのと、どうもLab色空間の扱いに難がありそうなので GIMP2を使います。
- 「ファイル」→「新しい画像」で新規ファイルを作成します。サイズは自分の欲しいサイズにします。印刷して使う場合には、プリンタのdpiを調べて「詳細設定」で指定しておきます。
- 色の設定をします。HSVを選択し、Vを50にします。
- 塗りつぶしツールを選択して、ファイルを塗りつぶします。
これで希望のサイズのグレーカードができました。あとは真っ白い厚紙か、印刷可能なプラ板などに印刷すれば使えます。
自分の場合、ノートPCの液晶画面にどうも色むらがありそうなので背景として表示してチェックするのに使用しました。特におかしなところはなくてやれやれです。
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