まず、現行2Kで使用されているHDMIケーブルは大抵がHDMI 1.4もしくはHDMI 1.4a規格に対応したものだと思います。
規格としては、大雑把に以下のようになるかと思います。参考: HDMI各バージョンの機能詳細
バージョン | 変更点 |
---|---|
1.3 | 1440p対応 帯域 10.2Gbps対応 |
1.4 | ARC対応の追加 HDMI Etherチャンネル追加 4K解像度(3840x2160/30p)対応 |
2.0 | 2160p60Hz対応 帯域18.0Gbps対応 |
2.1 | 4320p60Hz対応 帯域48.0Gbps対応 |
映像および音声信号はTMDSという差動信号を使って伝送していて、基本的にはジッタ(+/-の信号線長の違いによる信号のズレ)や損失、インピーダンスの不整合(反射による信号の汚染)が少ないほどいい、ということになります。
上記によれば、HDMI 1.4規格に対応したケーブルであれば4K/30pは出力できます。Wikipediaの記述によれば、1.4規格では「すべての信号線にシールド」となっていますが、これは各信号のツイストペアをそれぞれシールドする、という意味になります。そのため、外部ノイズおよび信号ペア間のクロストークが抑えられるようになっています。
一般には、ケーブルが太いものほどシールドなどがしっかりしていると考えてよいと思いますが、細いケーブルでも机の脚で踏み潰したり、直角に曲げるなどのことがなければ基本的には伝送はできると考えてもよいかと思います。
新規で購入する場合には、HDMIケーブルの認証プログラムをパスしたものを購入するのがよいでしょう。HDMIケーブルのパッケージには、認証を取得していることを示すロゴが表示されています。
規格としては "HIGH SPEED" "HIGH SPEED with ETHERNET" と、"STANDARD" "STANDARD with ETHERNET" の4種類があると考えてよいかと思います。この他に "STANDARD AUTOMOTIVE" というのがありますが、あまり目にすることはないでしょう。
このうち、STANDARDはもう市場ではほとんど見かけなくなっていますので、市販されているのはほぼハイスピードケーブルということになります。あとは使用する機器がHDMI Ethernet対応になっているかと、8Kまでの伝送が正常にできるかという点になります。HDMIでは2.0の認証を受けたケーブルは "Premium" というロゴを表示してもよいことになっているので、プレミアムケーブルを購入しておけばまず間違いはありません。が、一方でハイスピードケーブルでも4K/30pは伝送できるので、ハイスピードケーブルでも十分、ということは言えると思います。
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