latexmkrcの解説を和訳しておく。

以前に設定して使っていた latexmk がうまく動作しなくなってきていたので latexmkrc とかを見直しながら調査中。つきましては latexmk のドキュメントから "CONFIGURATION/INITIALIZATION (RC) FILES" の肝の部分を和訳しておきます。
---以下和訳
Latexmkは、起動時に以下の順番で読み込まれる初期化ファイルを使ってカスタマイズできます。

  1. システムのRCファイル(もしあれば)
    UNIXシステムでは、latexmkはシステムRCファイルを探すために、以下の場所を以下の順番で探し、最初に見つけたものを読み込みます。
    "/opt/local/share/latexmk/LatexMk",
    "/usr/local/share/latexmk/LatexMk",
    "/usr/local/lib/latexmk/LatexMk"
    MS-Windowsシステムでは、"C:\latexmk\LatexMk"を探します。
    cygwinシステムでは、
    "/cygdrive/c/latexmk/LatexMk",
    "/opt/local/share/latexmk/LatexMk",
    "/usr/local/share/latexmk/LatexMk",
    "/usr/local/lib/latexmk/LatexMk"
    のうち、最初に見つけたものを読み込みます。
    加えて、それでも見つからない場合には"LatexMk"のファイル名を"latexmkrc"に置き換えて同じ場所を探します。
    もし環境変数 LATEXMKRCSYS が設定されていれば、上記の代わりにその値がシステムRCファイル名として使用されます。
  2. ユーザのRCファイル(もしあれば)
    これは2ヶ所のうちのひとつになります。1つは伝統的なものでユーザのホームディレクトリにある ".latexmkrc" です。もうひとつは XDGコンフィギュレーションホームディレクトリにある "latexmk/latexmkrc" です。実際に読み込まれるのは "$XDG_CONFIG_HOME/latexmk/latexmkrc" または "$HOME/.latexmkrc" のうちの最初の方です。
    ここで $HOME はユーザのホームディレクトリです。
    $XDG_CONFIG_HOME は環境変数 XDG_CONFIG_HOMEが設定されている場合にはその値になります。もし環境変数が設定されておらず、$HOME が空でなければ、$XDG_CONFIG_HOME はデフォルト値の $HOME/.config に設定されます。$XDG_CONFIG_HOME が空の場合には、latexmk はそこには RCファイルを探しには行きません。
  3. 現在のワーキングディレクトリのRCファイル
    ファイル名は "latexmkrc" または ".latexmkrc" で、もしあれば最初に見つかったほうが使用されます。
  4. コマンドラインの -r オプションで指定されたRCファイル
RCファイルは Perl コマンドの連なりです。当然ながらユーザはこれを如何様にも利用できます。が、ほとんどの目的は Latexmk に組み込まれた設定を上書きするための代入文の連なりで使用されます。直接的なケースはPerl言語の知識がなくてもこのドキュメントの例をテンプレートとして使うことができます。#のついた行はコメント行です。

(どどーんと省略)
$pdf_mode [0]
ゼロの場合、pdf版の文書を生成しません。1の場合、pdf版の文書をpdflatexを使い、$pdflatex 変数に指定されたコマンドを使って生成します。2の場合、pdf版の文書を$ps2pdf変数で指定されたコマンドを使ってpsファイルから生成します。3の場合、$dvipdf変数で指定されたコマンドを使ってdviファイルから生成します。4の場合、pdf版の文書をlualatexを使い、$lualatex変数で指定されたコマンドを使って生成します。5の場合、pdf版の文書をxelatexを使い、$xelatexとxdvipdfmx変数で指定されたコマンドを使って生成します。
---以上

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