ソフトウェアのインストール。

ライセンスの取得

Lattice FPGAの開発ツールはDiamondという統合開発環境で、基本的には無償で利用できます。ただし、利用を開始するにはライセンスが必要です。

ライセンスの取得は無料ですが、そのためにはLattice WebサイトでのアカウントとDiamondを利用するPCのMACアドレスとが必要になります。

アカウントのほうはLatticeのトップページから上の方にあるRegisterをクリックすることで、必要事項を入力してやれば可能です。企業名を入力するフィールドがありますが、個人の場合にはPersonalとでも入れておけばいいのではないでしょうか。ウソではないし、ダメならあとで何か言ってくるでしょう。
郵便番号と電話番号は有効な表記法でないとダメなので、空欄にしておきます。必須ではないようですし。

入力を終えて一番下のボタンを押すと、確認用のメールが送られてきます。そのメールにある"Activate My Account"のリンクをクリックすると、ユーザ登録が終了です。

ユーザ登録が終われば、ライセンスの要求ができるようになります。上記Diamondのページから、Licensingのタブを表示すると"Click here to request your license"というリンクがありますから、そこをクリックします。するとNICのPhysical Addressを入力するフィールドが出てきますので、コマンドプロンプトを開いて "ipconfig /all" とすればNICの情報が表示されるので、そこから物理アドレスをコピー&ペーストして、それから一応注意書きを読んでからチェックボックスにチェックを入れて、"Generate License"をクリックします。

すぐにLatticeからメールが送られてくるので、そのメールに添付されているlicense.datファイルを保存しておきます。

ダウンロードとインストール

次にソフトをダウンロードしてインストールします。上記Diamondのページから、Downloadsタブを開くといくつか種類が出てきますから、自分の環境にあったのを選択してダウンロードします。
現在のバージョンはDiamond 2.2なので、自分の場合にはDiamond 2.2 64-bit for WindowsのZIPファイルと、ついでにLatticeMico System for Diamond 2.2 Windowsもダウンロードしておきます。

ダウンロードが終わったらZIPをほどいて、出てきたEXEファイルを実行してインストールします。インストール先はc:\lsccがデフォルトですが、パスにスペースや日本語を含んでなければどこでもいいはずです。ついでにMico Systemもインストールしてしまいましょう。

インストールが終わったら、先ほどのlicense.datファイルの置き場所を示す環境変数を設定します。
うちの場合はc:\lsccに置いておき、システムのプロパティ → 詳細設定 → 環境変数で指定してやります。


ちなみにシステムのプロパティは、スタートメニュー → コンピューターを右クリック → ポップアップメニューの一番下のプロパティをクリックすればシステムのコントロールパネルが出ますので、そこから「システムの詳細設定」をクリックすれば出てきます。

ライセンスファイルの置き場所は、Diamondがバージョンアップしても大丈夫なようにlsccの直下に置くようにしています。

さていよいよDiamondの起動です。
デスクトップのアイコンから起動すると、ちゃんと起動することを確認します。



Cygwinとの共存

ところでうちの環境にはcygwinがインストールされています。が、MicoSystemは自分用にcygwinをインストールしています。これが実は悪さをして、後々コンパイル時に意味不明のエラーに悩まされることになります。

そこで自分は起動用にバッチファイルを作ることにしました。ついでにJavaの環境変数も変更できるようにしておきます。自分の環境では、c:\cygwin64にcygwinがインストールされています。余談ですが、この夏からcygwinでは64bit版もリリースするようになりましたね。

diamond-startup.bat

@echo off
setlocal
set HOME=C:\Users\[自分のホームディレクトリ]
set PATH=%PATH:c:\cygwin64\bin;=%
set CYGPATH=
set JAVA_HOME=C:\lscc\diamond\2.2_x64\jre64
C:\lscc\diamond\2.2_x64\bin\nt64\pnmain.exe
endlocal

micosys-startup.bat
@echo off
setlocal
set HOME=C:\Users\[自分のホームディレクトリ]
set PATH=%PATH:c:\cygwin64\bin;=%
set CYGPATH=
set JAVA_HOME=C:\lscc\diamond\2.2_x64\jre64
C:\lscc\diamond\2.2_x64\micosystem\launchmicosystem.exe
endlocal

この2つのバッチファイルを、c:\lscc\diamondに置いて、エクスプローラからファイルを右クリック、「送る」でデスクトップにショートカットを作り、名前とアイコンを変更してわかりやすいようにしておきます。



アイコンはそれぞれpnmain.exeとlaunchmicosystem.exeのものを指定します。
これで一旦環境は整いました。

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