Ubuntu on WSL2を好きなディレクトリにインストールする。

 ARM の、というよりも Nordic の Bluetooth モジュール nRF52832 の開発環境を作りたくて、Segger Embedded Studioをインストールしようと思い立ちました。手元には PCA10056 nRF52840 DK がありまして、SES は登録すれば無料で使えます。PCA10056 には同じく Nordic の nRF5340 が載ってまして、こちらが J-Link デバッガ/プログラマとして動作します。nRF5340 は Cortex-M33 DualCore のかなり贅沢なチップです。中身はアプリケーション用として 128MHz M33 + 512KB RAM + 1MB Flash、ネットワーク用として 64MHz M33 + 64KB RAM + 256KB Flash。対する nRF52840 は 64MHz M4 + 256KB RAM + 1MB Flash のシングルコア。うーむ。

それはさておき、実は母艦というかメイン PC のほうが起動に2分近くかかるようになったので Windows 11をクリーンインストールしたばかりということもあり、環境を汚さずにコンテナみたいな形で実行できないかな、と考えまして。

ひとつは docker イメージを使ってやるもの、もう一つは WSL 上の Ubuntu などにインストールして WSLg でアプリを動かすもの。

dockerイメージの方は dockerhub で segger で検索するといくつか出てきますが、まずは WSL でやってみようかと。docker よくわからんし。

と枕はそのくらいにして、Ubuntuのインストールですが、Microsoft Store には Ubuntu がいくつかあります。その中で、LTS な 24.04 を使ってみることにしました。apt とかよくわからんけど。ここで素直に wsl --install Ubuntu-24.04 とかすると、*どこかのディレクトリ* に自動的にインストールしてくれます。でも、あとで消しちゃうかもしれないし、できれば自分で指定したディレクトリにインストールしたい。ということで調べながらやってみました。

まず、Manual installation steps for older versions of WSL の Step 6 - Install your Linux distribution of choice から…と思ったらそこには 24.04 はないですね。なので公式からダウンロードします。Download Ubuntu on WSL をクリックするとダウンロードが始まります。

Ubuntu2404-240425.AppxBundle というファイルがダウンロードできたら、7zipで展開します。

このなかで、*_scale_*というのはアイコンイメージが入っているので、使いたければあとで展開してショートカット用のアイコンとして使用できます。ARM64用のイメージもありますね。ここでは Ubuntu_2404.0.5.0_x64.appx というファイルをさらに 7zip で展開します。するとこんな感じになります。


この中で必要なのは下にある2つ、ubuntu2404.exe と install.tar.gz です。これを好きなディレクトリにコピーして、そこで ubuntu2404.exe を実行すると、install.tar.gz を自分で展開して ext4.vhdx を作成してインストールは完了です。新しいユーザを作成して、というメッセージが出るので、ユーザを作っておしまいです。

このあとはUSB を WSLから使えるようにして、Linux 用の Segger Embedded Studio をインストールして、ライセンス登録すればOKという流れになります。

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