SVT-AV1を使ってみる。

昨年Core-i9 9900Kでシステムをひとつ組んで、Windows10 Proでエンコードなどの処理をメインで行うようにしました。Quick Sync VideoによるハードウェアアクセラレーションでH.264のエンコード速度が非常に早くなり、フィルタのかけ方によっては150fpsを超えるような速度でエンコードできるようになりました。

それはさておき、最近ではSVT-AV1(Scalable Video Technology - AOMedia Video 1)というのが話題になっていたりして、rigaya氏のサイトでもguiExを提供されているので、ちょっと手を出してみました。AOMediaというのはAlliance for Open Mediaの略称のようで、MPEG LAによるライセンスを回避してロイヤリティフリーの技術とすることを目的に設立されているようです。

AviUtlにsvtAV1guiEx 0.00 beta2を組み込むところは省きます。そして "-enc-mode 3" で短いソースをエンコードしてみると、9900Kでもエンコード速度は4fpsとすごい値になってしまいました。実時間の約7.5倍です。さすがに結構辛いものがありますが、それはともかく、ビデオエンコード後の音声マルチプレクスを行うMP4BOXで問題が発生。バージョンが古くてAV1フォーマットに対応していないため、MUXできないようです。

ということで検索すると、最新のMP4BOXはGPAC 0.8.0のようです。バイナリはhttps://gpac.wp.imt.fr/downloads/で提供されているので、ここからWindows 64 bitsをダウンロードします。EXE形式のインストーラファイルですが、7zで展開するとファイルが取り出せますので、ここからmp4box.exe、js.dll、libcryptoMD.dll、libsslMD.dllをパスの通った場所(というかmp4boxと同じ場所)にコピーします。

これで mp4box -add [ソース1] -add [ソース2] -new [出力mp4] などとすればMP4コンテナに出力できます。

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