Path.read_text()をリストに。

cp932からutf-8への文字コード変換。では、ファイルを明示的にオープンしなくてもテキストファイルをエンコード付きで読み込めることを書きました。

実はここで読み込めるテキストは、改行コード"\n"まで含めて1つの文字列になっています。ちょうど、改行付きのテキストファイルをrepr()したような感じです。

もしも1行ごとに取り出してなにかの処理をしたいとしたらこのままでは困りますから、リストにする必要があります。すごく簡単で当たり前の処理なのでわざわざ記事にするほどのものでもないのですが、str.split()を使います。
from pathlib import Path

textfile = Path("abc.txt")
content = textfile.read_text(encoding="utf-8")
c_list = str.split(content, "\n")
これでファイルの内容を読み出してリストにすることができました。

ちなみに、中間の読み出し結果が不要なら、
from pathlib import Path

textfile = Path("abc.txt")
content = str.split(textfile.read_text(encoding="utf-8"), "\n")
とすれば、最初からリストが得られます。ただし、改行コードがすべて置き換わっているので、必要に応じて行末に改行コードを付加しなくてはいけません。

cp932からutf-8への文字コード変換。

世の中、まだまだ文字コードの問題はなくなりません。特に日本語をはじめとするマルチバイト文字の文化圏では……。

ご多分に漏れずうちの環境でも同様で、Windows標準のFINDは率直に言って使いづらく、最近はripgrepthe Platinum Seacherなどを使っていますが。

それはともかく、プログラムからテキストファイルをいじりたいときに、文字コードが揃っていないととにかく大変です。個人的にはPCにあるすべてのテキストファイルはUTF-8であってほしいところですが、まだまだシフトJISがはびこっています。

なのでこれを一括でUTF-8に変換するにはどうすればいいかとちょっと前に検索したところ、Pythonのcodecs.StreamRecoder()を使ってストリームを流しながらcodecを通す、という方法があったのでこれを使っていました。

ところが最近pathlibをよく使うようになり、以前にos.walk()を使って取得していたディレクトリツリーのファイルリストをpathlib.Path.glob()に書き直しているときに、pathlib.Path.read_text()というのを見つけました。

Path.read_text()は以下のように使います。
from pathlib import Path

infile = Path("abc.txt")
content = infile.read_text(encoding="cp932")

outfile = Path("xyz.txt")
outfile.write_text(content, encoding="utf-8")
大きなサイズのファイルであれば読み込みサイズを加減する必要がありますが、小さいサイズならこれで十分です。明示的にファイルをopen()する必要すらありません。
あまり大きなファイルでは試していませんが、600KBのファイルを読み込んで処理するのは問題ないようです。

上記の例ではinfileoutfileを別にしていますが、Path.read_text()Path.write_text()は自動でファイルを開き、読み込み/書き込み処理をし、すみやかにファイルを閉じる、というところまでやってくれます。with open()...を使ったコンテキスト構文すら不要です。

また、ファイルは閉じられているので「読み込んですぐに文字コードを変えて書き戻す」ということもできます。
from pathlib import Path

textfile = Path("abc.txt")
content = textfile.read_text(encoding="cp932")
textfile.write_text(content, encoding="utf-8")
3行で文字コード変換できてしまいます。

おかげでコードがけっこう短くなりました。

Manjaroで xhci-pci のファームウェアがないと言われる件。

Manjaro Linuxでpacman -Syuしてカーネルをアップグレードしたら、
==> Building image from preset: /etc/mkinitcpio.d/linux510.preset: 'default'
  -> -k /boot/vmlinuz-5.10-x86_64 -c /etc/mkinitcpio.conf -g /boot/initramfs-5.10-x86_64.img
==> Starting build: 5.10.56-1-MANJARO
  -> Running build hook: [base]
  -> Running build hook: [udev]
  -> Running build hook: [autodetect]
  -> Running build hook: [modconf]
  -> Running build hook: [block]
==> WARNING: Possibly missing firmware for module: xhci_pci
  -> Running build hook: [filesystems]
  -> Running build hook: [keyboard]
  -> Running build hook: [fsck]
==> Generating module dependencies
などという警告が出てきました。

このxhci_pciは、RenesasのuPD72020xというUSB3コントローラのようで、おそらくそのファームウェアがライセンスの関係で同梱できないためにインストールされない、ということのようです。ぐぐってみるとkernel-5.8以降で話題になっているようなので、そのタイミングで同梱されなくなったのかもしれません。kernel.orgのBugzillaでは、Bug 208911 - Renesas USB controller - FW has invalid version :8224というのが上がっています。

Renesasからはバイナリが提供されているためこれをインストールできればよいのですが、Manjaroではパッケージの提供がありません。このファームウェアなしでもUSBは動作しますが、パフォーマンスが出ないというような書込みも見られます。

一方、ManjaroのベースとなっているArchLinuxではAURにてパッケージが提供されています。ところがManjaroではAURからのインストールはできません。パッケージをダウンロードしてきてオフラインインストールしようとpacman -Uしても「パッケージが破損している」というメッセージが出てきてインストールできません。
mito /home/kats% sudo pacman -U upd72020x-fw.tar.gz 
パッケージをロード...
エラー: upd72020x-fw.tar.gz にパッケージのメタデータが見つかりません
エラー: 'upd72020x-fw.tar.gz': 無効または破損したパッケージ


同じpacmanでも、ArchLinuxとManjaroでは管理方法が違うためにエラーになります。 Manjaroでは、ユーザの自己責任でAURからパッケージをインストールするサポートツールのyayがあり、これを使えばインストールできるようです。

yayはrootやsudoで実行してはいけません。
mito /home/kats% sudo yay -Syua
 -> yay を root や sudo で実行しないでください。
-SyuaはAURのリポジトリのみを更新するためのオプションです。

mito /home/kats% yay -Syua
:: AUR からアップデートを検索...
 -> python2-gobject2: ローカルのパッケージ (2.28.7-7) は AUR (2.28.7-6) よりも新しいバージョンです
 -> 存在しない AUR パッケージ:  geneigothicm  gksu-polkit  gtk-xfce-engine  js52  js60  libnm-glib  libnm-gtk  libopenaptx  linux-latest  linux-latest-headers  linux-latest-r8168  linux59  linux59-headers  linux59-r8168  mhwd-catalyst  mhwd-nvidia-304xx  mhwd-nvidia-340xx  orage  python-sip-pyqt5  python2-gevent  python2-pyqt5  python2-sip-pyqt5  uwsgi-plugin-python2  xf86-input-keyboard  xf86-input-mouse
 -> メンテナが存在しない AUR パッケージ:  idnkit  python-lazr-smtptest  python2-trollius  zinnia
 -> 古いバージョンのフラグが立てられた AUR パッケージ:  moinmoin
:: 9 アップグレードするパッケージ。
9  aur/chrome-remote-desktop  77.0.3865.32-1 -> 92.0.4515.41-1
8  aur/idnkit                 2.3-3          -> 2.3-4
7  aur/makefontpkg            20160320-1     -> 20200526-1
6  aur/nkf                    2.1.5-1        -> 2.1.5-2
5  aur/python-lazr-smtptest   2.0.3-1        -> 2.0.4-1
4  aur/python2-futures        3.3.0-2        -> 3.3.0-3
3  aur/python2-greenlet       1.0.0-1        -> 1.1.0-1
2  aur/tortoisehg-hg          4.9.1.18769-1  -> 5.5.1.19453-1
1  aur/xdg-su                 1.2.3-1        -> 1.2.3-2
==> 除外するパッケージ: (例: "1 2 3", "1-3", "^4" またはリポジトリ名)
==> ^C
mito /home/kats% yay -Ss upd72020
aur/upd72020x-fw 20200826-3 (+38 4.39) 
    Renesas uPD720201 / uPD720202 USB 3.0 chipsets firmware
AURではManjaroのリポジトリよりも新しいものがあるためアップグレードのメッセージが出ますが、これらは無視します。

mito /home/kats% yay -S upd72020x-fw
:: 衝突を確認...
:: 内部衝突を確認...
[Aur:1]  upd72020x-fw-20200826-3

:: PKGBUILD のダウンロード (1/1): upd72020x-fw
  1 upd72020x-fw                             (ビルドファイルが存在)
==> 差異を表示しますか?
==> [N]なし [A]全て [Ab]中止 [I]インストール済み [No]未インストール または (1 2 3, 1-3, ^4)
==> 1
diff --git /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/.gitignore /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/.gitignore
new file mode 100644
index 0000000..62514e8
--- /dev/null
+++ /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/.gitignore
@@ -0,0 +1,2 @@
+*
+.*
diff --git /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/PKGBUILD /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/PKGBUILD
new file mode 100644
index 0000000..bc1a063
--- /dev/null
+++ /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/PKGBUILD
@@ -0,0 +1,28 @@
+# Maintainer: Jack Chen <redchenjs@live.com>
+
+pkgname=upd72020x-fw
+pkgver=20200826
+pkgrel=3
+pkgdesc="Renesas uPD720201 / uPD720202 USB 3.0 chipsets firmware"
+arch=('any')
+url="https://github.com/denisandroid/uPD72020x-Firmware"
+license=('custom')
+source=(
+  "https://raw.githubusercontent.com/denisandroid/uPD72020x-Firmware/master/UPDATE.mem"
+  "https://raw.githubusercontent.com/denisandroid/uPD72020x-Firmware/master/License.rtf"
+  "remove.hook"
+)
+sha512sums=(
+  '1ea117f9a1a772013fb7509c76d731865e6c05ae3c55a304ff42b31ec8a474e9bf16dd1b05b2e5b666ec5fd301aefed54bfeb6bfd7c3f23dc23faf082cf2a9f7'
+  'f5be9af49a6ec81f77275c6f4092e6675a707a95a33bf37eb9ba84a7226f3310eebffb7699f8b9b12110c9ca2af1a56f528a94f1e4891fd45f297affd8ebb577'
+  '47aa4c4c3a0014df79b7a7998edfbc7b436ae6e966432f3787d9f1655c986591c73165de6fad52ebb5cefd4f8101b9b094d117f0508cd1f8f0d2c7396bbd3f91'
+)
+
+package() {
+  install -Dm644 UPDATE.mem "$pkgdir/usr/lib/firmware/renesas_usb_fw.mem"
+  install -Dm644 License.rtf "$pkgdir/usr/share/licenses/$pkgname/LICENSE.rtf"
+
+  # firmware install & remove hooks
+  install -Dm644 /dev/null "$pkgdir/usr/lib/initcpio/hooks/$pkgname"
+  install -Dm644 remove.hook "$pkgdir/usr/share/libalpm/hooks/$pkgname.hook"
+}
diff --git /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/remove.hook /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/remove.hook
new file mode 100644
index 0000000..68e2b20
--- /dev/null
+++ /home/kats/.cache/yay/upd72020x-fw/remove.hook
@@ -0,0 +1,10 @@
+[Trigger]
+Type = Package
+Operation = Remove
+Target = upd72020x-fw
+
+[Action]
+Description = Updating linux initcpios...
+Depends = mkinitcpio
+When = PreTransaction
+Exec = /bin/sh -c "rm -f /usr/lib/firmware/renesas_usb_fw.mem &s;&s; mkinitcpio -P"

==> インストールを実行しますか? [Y/n] 
:: (1/1) SRCINFO を解析中: upd72020x-fw
==> パッケージを作成: upd72020x-fw 20200826-3 (2021年08月14日 10時39分13秒)
==> ソースを取得...
  -> ダウンロード UPDATE.mem...
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100 13012  100 13012    0     0  48578      0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 48734
  -> ダウンロード License.rtf...
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100 32697  100 32697    0     0   123k      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--  123k
  -> remove.hook を見つけました
==> source で sha512sums ファイルを検証...
    UPDATE.mem ... 成功
    License.rtf ... 成功
    remove.hook ... 成功
==> パッケージを作成: upd72020x-fw 20200826-3 (2021年08月14日 10時39分17秒)
==> ランタイムの依存関係を確認...
==> ビルドタイムの依存関係を確認...
==> ソースを取得...
  -> UPDATE.mem を見つけました
  -> License.rtf を見つけました
  -> remove.hook を見つけました
==> source で sha512sums ファイルを検証...
    UPDATE.mem ... 成功
    License.rtf ... 成功
    remove.hook ... 成功
==> 既存の $srcdir/ ディレクトリを削除...
==> ソースを展開...
==> ソースの準備ができました。
==> パッケージを作成: upd72020x-fw 20200826-3 (2021年08月14日 10時39分24秒)
==> ランタイムの依存関係を確認...
==> ビルドタイムの依存関係を確認...
==> 警告: 既存の $srcdir/ ツリーを使用
==> fakeroot 環境を開始します...
==> package() を開始...
==> インストールを整理...
  -> libtool ファイルを削除...
  -> 不要なファイルを削除...
  -> スタティックライブラリファイルを削除しています...
  -> バイナリとライブラリから不要なシンボルを削除...
  -> man と info ページを圧縮...
==> パッケージの問題をチェック...
==> パッケージを作成 "upd72020x-fw"...
  -> .PKGINFO ファイルを生成...
  -> .BUILDINFO ファイルを生成...
  -> .MTREE ファイルを生成...
  -> パッケージの圧縮...
==> fakeroot 環境を終了。
==> 作成完了: upd72020x-fw 20200826-3 (2021年08月14日 10時39分29秒)
==> 清掃...
パッケージをロード...
依存関係を解決しています...
衝突するパッケージがないか確認しています...

パッケージ (1) upd72020x-fw-20200826-3

合計インストール容量:  0.04 MiB

:: インストールを行いますか? [Y/n] 
(1/1) キーリングのキーを確認                                                                [######################################################] 100%
(1/1) パッケージの整合性をチェック                                                          [######################################################] 100%
(1/1) パッケージファイルのロード                                                            [######################################################] 100%
(1/1) ファイルの衝突をチェック                                                              [######################################################] 100%
(1/1) 空き容量を確認                                                                        [######################################################] 100%
:: パッケージの変更を処理しています...
(1/1) インストール upd72020x-fw                                                             [######################################################] 100%
:: トランザクション後のフックを実行...
(1/2) Arming ConditionNeedsUpdate...
(2/2) Updating linux initcpios...
==> Building image from preset: /etc/mkinitcpio.d/linux510.preset: 'default'
  -> -k /boot/vmlinuz-5.10-x86_64 -c /etc/mkinitcpio.conf -g /boot/initramfs-5.10-x86_64.img
==> Starting build: 5.10.56-1-MANJARO
  -> Running build hook: [base]
  -> Running build hook: [udev]
  -> Running build hook: [autodetect]
  -> Running build hook: [modconf]
  -> Running build hook: [block]
  -> Running build hook: [keyboard]
  -> Running build hook: [keymap]
  -> Running build hook: [resume]
  -> Running build hook: [filesystems]
  -> Running build hook: [fsck]
==> Generating module dependencies
==> Creating gzip-compressed initcpio image: /boot/initramfs-5.10-x86_64.img
==> Image generation successful
ちょっと余計な差分表示もありますが、こんな感じでxchi_pciの警告は消えました。

mito /home/kats% lsmod | grep xhci_pci
xhci_pci               20480  0
xhci_pci_renesas       20480  1 xhci_pci
ファームウェアもちゃんとロードされているようです。

QNAPがサムネイルキャッシュを自動的に作成する件。

うちでは NAS に QNAP TS-669L を使っています。

古いモデルなので最近の大容量 HDD に換装するためには HDD トレイを買い直す必要があったりして余計な出費になりましたが、今の所 10TB x6 の構成で元気に動いています。一応 CPU は Intel Atom D2701 デュアルコア(論理4コア)だし、メモリは 2GB 追加してトータル 3GB はあるし、Gigabitイーサなので、LANを10Gbitにしない限りは余裕は不足感はありません。

で、SSH ログインしていろいろいじっていたら、フォルダに所有権が管理者になっている .@__thumb というディレクトリがあって、サムネイルキャッシュが格納されていました。結構地味に容量食ってます。

これはケシカランということで、サムネイルの自動生成を止める方法と、すでに作られてしまったキャッシュを.@__thumbディレクトリごと削除する方法をまとめます。


まず、QNAP の管理ウェブインタフェースを開きます。そして File Station を開きます。


File Station 右上のメニューから、「設定」を開きます。

すると「マルチメディア再生とサムネイル再生をサポートします」という項目があるので、チェックを外します。
もしも使っていないようなら、「コントロールパネル」→「マルチメディア管理」→「メディアライブラリー」で、メディアライブラリーを停止しておきます。
以上でサムネイルは自動生成されなくなるはず、です。たぶん。

次に.@__thumbをまるごと削除する方法ですが、検索すると、findxargsを使って find ./* -name ".@__thumb" -type d | xargs rm -rfという方法が引っかかってきます。

ところがこれだとうまく削除できません。たぶん、Busyboxだからじゃないかと思いますが、ともあれこれじゃだめです。

QTS 4.3.4 にはデフォルトで Python 2.7.5 がありますので、これを使います。
import os
import shutil

for root, dirs, files in os.walk(".", topdown=False):
    print("Root: %s" % root)
    for dir in dirs:
        if dir == ".@__thumb":
            delpath = os.path.join(root, dir)
            print "Removing %s" % delpath
            shutil.rmtree(delpath)
os.walk()してカレントディレクトリ以下のすべてのディレクトリを検索して、名前が ".@__thumb" だったらツリーごと削除、というだけのスクリプトです。

あとはadminでSSHログインして然るべきディレクトリで実行するだけです。

C/MigemoでAND検索するには。

検索結果を絞り込むために、「AかつBを含む」という条件を設定したいことがあります。

ところが、Pythonのreモジュールには、論理和(AまたはB)はあっても論理積(AかつB)はありません。というか、正規表現というもの自体に論理積がないのかもしれません。if文の条件にはできるのに。

PDFのお料理レシピを検索する。で、recipe tamago cabbageができませんと書いたのですが、これを実現するには篩がけを2回すればいいことになります。
つまり、"tamago"で検索した結果に対してさらに"cabbage"で検索を行って絞り込むわけです。

前回のコードでは、一致した結果をrecipe_files.append()で追加していきましたが、2回め以降の絞り込みでは、一致しない要素をrecipe_files.remove()で取り除いてやればいけそうです。

よくよく考えてみると、これはC/Migemoに限らずre.search()でAND検索をやるときにも使えそうです。汎用性を考えるなら、モジュール化してやれば便利そうなので、ちょっと考えてみます。(次回に続く)

PDFのお料理レシピを検索する。

日本語検索を「かな漢字変換」を通さずにやる。その2で、ファイル名で検索かけて一致するものをピックアップする、というのをやったので、これは使えるかも、とPDFにウェブクリップしていたお料理レシピを検索するようにしてみました。

  • 複数キーワード対応(AND検索)とマッチ数を表示するようにしました。2021/8/1 ソース改定
  • 新規追加されたファイルのみキャッシュに登録するオプションを追加しました。2021/8/2 ソース改定

ク****ドや味*素などいろんなサイトでレシピが公開されていますが、「今日は豚こまがあるから…」とグーグル先生に「豚こま レシピ」とか毎回検索してもいいんですが、気に入ったレシピはChromeからPDF形式でファイルに落として(印刷して)おいて、ちょくちょく参照しています。当然それが溜まってくるとタイトル(ファイル名)から見つけにくくなってくるので、これをなんとかしようと。

ライブラリのように数千もあるわけではないので、ディレクトリ指定でos.walk()してファイル名をパターンサーチしていけばいいか、ということで、引っかかったファイル名をSumatraPDFに食わせてそのままPDF表示、という形にしました。

ついでに、「せっかくC/Migemoを使えるんだからローマ字でも検索できるようにしちゃえ」ということで組み合わせ、さらに「コンテンツ(レシピ内容)からも検索できるようにしたほうがいいよね」ということでpdfminerも組み合わせることにしました。

ところがPDFファイルが少なければ問題ないのですが、多くなってくると毎回pdfminerでテキスト抽出してパターンサーチというのはものすごく時間がかかります。そこで、一回pdfminerでextract_text()したらその結果をキャッシュしておけばいい、ということで、SQLite3を使ってキャッシュを行うようにしました。

さらに、コンテンツを検索したいときには"-c"スイッチを指定して、デフォルトではコンテンツを検索しないようにしました。未キャッシュのファイルが多いときには"-c"を指定するとものすごく時間がかかりますが、一度キャッシュすれば楽ちんです。ほんとはタイムスタンプまで含めて登録しておいて、ファイル日付が違ってたらキャッシュし直しとかしてもいいんですが…。

手前味噌ながらこのユーティリティのいいところは、recipe tamagoとすると、「たまご」「タマゴ」「玉子」「卵」「Egg」などの表記の揺れをカバーしてくれることです(辞書による)。ただし、C/Migemoの仕様の関係でrecipe tamago cabbageなどのように複数のキーワードを指定しても無駄なところがあります。複数キーワードも受け付けるようにしました。複数指定された場合には、AND検索(AとBを同時に含むもの)に絞り込みできます。たとえばrecipe バジル トマト とかrecipe 鶏肉 pi-manとか。

ちょっと長いですが、recipi.pyです。
  • 実行にはC/Migemoとpdfminer、SumatraPDFがインストールされていることが必要です。
  • 配置ディレクトリなどは適宜修正してください。
  • recipe -h でオプション一覧が出ます。

#!python
#!python
# -*- coding: utf-8 -*-
# vim:fenc=utf-8 ff=unix ft=python ts=4 sw=4 sts=4 si et fdm fdl=99:
# vim:cinw=if,elif,else,for,while,try,except,finally,def,class:
#
# copyright (c) K.Fujii 2021
# created : Jul 26, 2021
# last modified: Aug 2, 2021
# Changelog:
# Jul 26, 2021: migemoを利用してローマ字でも検索するように変更
#             : pdfminerでPDFをテキスト化し、コンテンツについても検索できるよう変更
# Jul 27, 2021: SQLite3でテキスト化したコンテンツをキャッシュできるように変更
#             : 複数キーワード対応
# Jul 28, 2021: キャッシュをドロップして再生成するオプションを追加
# Aug 01, 2021: 一致した件数を表示
# Aug 02, 2021: 新規ファイルのみキャッシュ追加を行うオプションを追加
"""
recipi.py:
レシピのウェブクリップPDFから入力されたキーワードに一致するものを検索し、SumatraPDFで表示する
キーワード検索にはC/Migemoを利用し、かな漢字変換をしなくても検索できる
対象ディレクトリは recipe_dir に指定する
TODO: SumatraPDFで同じファイルを2重に表示しないようにする?
TODO: 候補数が多いときには選べるようにする?
"""

import argparse
import io
import logging
import os
import subprocess
import re
import sqlite3
import sys

import cmigemo
from pdfminer.high_level import extract_text
from pdfminer.pdfparser import PDFSyntaxError

migemo_dict = "c:/Apps/bin/dict/base-dict"
recipe_dirs = "p:/料理レシピ"
cache_db = "p:/料理レシピ/recipe.db"
PDF_viewer = [
    "SumatraPDF",
    "-reuse-instance",
]


def compile_pattern(S):
    """return compiled pattern"""
    logger.debug(S)
    migemo = cmigemo.Migemo(migemo_dict)
    ret = migemo.query(S)
    logger.debug("regex=%s", ret)
    return re.compile(ret, re.IGNORECASE)


def list_files(directory):
    """list all the files under specified directory"""
    ret = []
    logger.debug("recipe_dirs: %s", directory)
    for root, dirs, files in os.walk(directory):
        t = [os.path.join(root, f) for f in files]
        ret.extend(t)
    logger.debug(ret)
    return ret


def extract_content(f):
    try:
        ret = repr(extract_text(f))
    except PDFSyntaxError:
        ret = None
    return ret


def search_in_dirs(patterns, files, contents):
    """search pattern in files"""
    recipe_files = []
    if contents:
        conn = sqlite3.connect(cache_db)
        # テーブルがなければ作成する
        conn.execute("CREATE TABLE IF NOT EXISTS recipes (fname TEXT, contents TEXT)")
        conn.row_factory = sqlite3.Row
        cur = conn.cursor()
    pat = compile_pattern(patterns[0])
    for f in files:
        if os.path.splitext(f)[1] == ".pdf":
            if pat.search(f):
                # ファイル名のみの検索
                logger.debug("matched %s", f)
                recipe_files.append(f)
            elif contents:
                # PDFコンテンツも検索
                cur.execute(
                    "SELECT * FROM recipes WHERE fname LIKE ?", ("%" + f + "%",)
                )
                data = cur.fetchone()
                if data:
                    if pat.search(data["contents"]):
                        recipe_files.append(f)
                else:
                    # キャッシュされていない場合にはキャッシュに登録
                    c = repr(extract_content(f))
                    if c:
                        logger.debug("INSERT: %s", f)
                        logger.debug("CONTENTS: %s", c)
                        cur.execute(
                            "INSERT into recipes VALUES (?, ?)",
                            (f, c),
                        )
                        conn.commit()
                        if pat.search(c):
                            recipe_files.append(f)
    # patternsの要素が1のときにエラーになる?
    for pattern in patterns[1:]:
        pat = compile_pattern(pattern)
        for f in recipe_files[:]:
            logger.debug("file: %s", f)
            if not pat.search(f):
                if contents:
                    # PDFコンテンツも検索
                    cur.execute(
                        "SELECT * FROM recipes WHERE fname LIKE ?", ("%" + f + "%",)
                    )
                    data = cur.fetchone()
                    if data:
                        if not pat.search(data["contents"]):
                            logger.debug("unmatched %s", f)
                            recipe_files.remove(f)
                else:
                    recipe_files.remove(f)
    if contents:
        conn.close()

    if len(recipe_files):
        view_cmd = PDF_viewer + recipe_files
        print("matched {0} files with {1}".format(len(recipe_files), patterns))
        subprocess.Popen(view_cmd)
    else:
        print("No file matched :", patterns)


def generate_cache():
    """新規追加されたファイルをキャッシュに追加する"""
    files = list_files(recipe_dirs)
    conn = sqlite3.connect(cache_db)
    # テーブルがなければ作成する
    conn.execute("CREATE TABLE IF NOT EXISTS recipes (fname TEXT, contents TEXT)")
    conn.row_factory = sqlite3.Row
    cur = conn.cursor()
    for f in files:
        # キャッシュされていない場合にはキャッシュに登録
        cur.execute("SELECT * FROM recipes WHERE fname LIKE ?", ("%" + f + "%",))
        data = cur.fetchone()
        if not data:
            c = repr(extract_content(f))
            logger.debug("INSERT: %s", f)
            logger.debug("CONTENTS: %s", c)
            cur.execute(
                "INSERT into recipes VALUES (?, ?)",
                (f, c),
            )
    conn.commit()
    conn.close()


def regenerate_cache():
    """テーブルをドロップしてキャッシュを生成し直す"""
    files = list_files(recipe_dirs)
    conn = sqlite3.connect(cache_db)
    conn.execute("DROP TABLE recipes")
    conn.execute("CREATE TABLE IF NOT EXISTS recipes (fname TEXT, contents TEXT)")
    cur = conn.cursor()
    for f in files:
        if os.path.splitext(f)[1] == ".pdf":
            c = repr(extract_content(f))
            cur.execute("INSERT into recipes VALUES (?, ?)", (f, c))
    conn.commit()
    conn.close()


if __name__ == "__main__":
    sys.stdout = io.TextIOWrapper(sys.stdout.buffer, encoding="utf-8")
    logger = logging.getLogger(__name__)
    handler = logging.StreamHandler()
    formatter = logging.Formatter("%(asctime)s %(name)-12s %(levelname)-8s %(message)s")
    handler.setFormatter(formatter)
    logger.addHandler(handler)
    logger.setLevel(logging.INFO)
    logger.propagate = False

    parser = argparse.ArgumentParser(
        description="ウェブクリップから料理レシピを検索し、PDFビューワで表示する",
        #    formatter_class=argparse.ArgumentDefaultsHelpFormatter,
    )
    parser.add_argument(
        "pattern",
        metavar="pattern(s)",
        type=str,
        nargs="*",
        help="pattern(s) for search. accept REGEX, C/Migemo",
    )
    parser.add_argument(
        "-c",
        "--contents",
        metavar="contents",
        action="store_const",
        const=1,
        default=0,
        help="Search keyword(s) in PDF contents as well as file names",
    )
    parser.add_argument(
        "-g",
        "--generate",
        metavar="generate",
        action="store_const",
        const=1,
        default=0,
        help="Generate cache with PDF contents for new file(s)",
    )
    parser.add_argument(
        "-r",
        "--recache",
        metavar="recache",
        action="store_const",
        const=1,
        default=0,
        help="Clear and Re-generate cache with PDF contents",
    )
    parser.add_argument(
        "-d",
        "--debug",
        metavar="debug",
        action="store_const",
        const=1,
        default=0,
        help="Print Debug information",
    )
    args = parser.parse_args()

    if args.debug == 1:
        logger.setLevel(logging.DEBUG)

    if args.generate:
        generate_cache()
        sys.exit()
    elif args.recache:
        regenerate_cache()
        sys.exit()
    elif not args.pattern:
        parser.print_help()
        sys.exit()

    patterns = args.pattern
    search_in_dirs(patterns, list_files(recipe_dirs), args.contents)

Windows11のTPM。

今年後半に発表されるというWindows11ですが、実行要件としてTPM(Trusted Platform Module)2.0が必須となるようです。

これはCPUに搭載された機能のようですが、別途ハードウェアモジュールとしても提供されるようです。うちではAsrockのマザーボードを使用しており、メインは Core i9-9900K を搭載した Asrock Z390 Extreme4 ですが、これはBIOSで対応しているようです。一方、サブとして使っているのは Core i7-4990K の Z97 Extreme4 で、こちらはTPM2.0に対応していません。

Windows11がサポートしているIntelのCPUはこちら、AMDのCPUはこちらにリストがあります。

これだと4990Kのサブ機は非対応ということになるのですが、AsrockからはハードウェアTPMモジュールが提供されているようです。チップ製造元はNuvotonやInfineonとなっています。こちらのものはマザーボード上のTPMヘッダーに装着して使用するようですが、Z97 Extreme4にもTPMヘッダーは実装されています。また、TPM-SPIというモジュールもあるようで、こちらは非常に小型です。SPIインタフェースというのが気になりますが、対応マザーボードリストも掲示されていません。さらには暗号化の輸出規制の関係か、販売される国が限定されているようです。

TPM-sモジュールについては、過去にAmazonで1500円程度で販売されていたこともあるようですから、市場に流れてくれば買いやすい値段になるかもしれません。現状では2~3万円しているようですから、様子見ですね。

さて、TPM2.0は9900Kではサポートしているということで、BIOSの設定を見ると、右の方に項目がありました。"Security"タブの一番下の項目が "Intel(R) Platform Trust Technology"で、デフォルトでは"Disabled"されています。

この状態では TPM.msc の画面は以下のようになっています。


これを"Enabled"にして再起動してみると、以下のように変わります。
使い方はわからないし、とりあえずユーザがいじるものではない、みたいな記述もあるのでとりあえずここまでにしておきます。

SWDなら3線でいいとはいうものの。

 安価で優秀なデバッグプローブはないかしら、と探したら、 Raspberry Pi Debug Probe というのがあったんですが、これは3線がにゅるんと出てるだけです。 もちろんSWDなら3線を繋げばいいのではありますが、汎用的に考えるなら5x2のリボンケーブルコネクタが欲し...