今後サポートCPUが追加されるのかどうかはわかりませんが、現状ではWindows 11のインストーラ自体がCPUチェックで「インストールできません」と言ってきます。
前回の記事ではBIOS設定の Intel(R) Platform Trust Technology は有効化したのですが、PC正常性チェック(PC Health Check)プログラムまでは走らせていませんでした。そこで走らせてみたところ…。
と、セキュアブートをサポートしていないとだめです、と言われてしまいました。
そこでセキュアブートについても調べてみたのですが、これを有効化するためにはそもそもMBRパーティションではだめで、GPT(GUID Partition Table)に変換しないといけないようです。
うちのメインPCでは、mSATA SSDに換装したときに「起動ドライブは2TB未満だからMBRでいいか」と判断してMBRパーティションにしていました。
ということで、Windows 11にアップグレードするためには、起動ドライブをMBRからGPTに変換しないといけません。
変換方法を調べると、サードパーティのパーティションツールが色々出てきますが、どれもフリー版ではパーティションをMBRからGPTに変換する機能は利用できないようです。
これを見越したのかどうか、幸いにも Windows 10 Creators Update 1703以降では、MBR2GPT.exeというユーティリティプログラムが搭載されたようです。これを使うと、サードパーティツールを使わなくてもデータを失わずにGPTに変換できるようです。
まず、「ディスクの管理」で起動ドライブを確認します。
Cドライブはディスク4になります。ここで、ディスク4の上で右クリック→「プロパティ」で「ボリューム」タブを見ると、パーティションのスタイルが「レガシー」となっています。これをGPTに変更する必要があります。
別の方法として、コマンドプロンプトを管理者モードで開き、diskpartでも確認します。
C:\WINDOWS\system32# diskpart Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.964 Copyright (C) Microsoft Corporation. コンピューター: UZI DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 7452 GB 1024 KB * ディスク 1 オンライン 931 GB 1024 KB * ディスク 2 オンライン 5589 GB 0 B * ディスク 3 オンライン 5589 GB 1024 KB * ディスク 4 オンライン 476 GB 1024 KB DISKPART> exit DiskPart を終了しています...
ディスク4のGPTの欄に "*" がないのがわかります。
次に変換を実行する前に、ディスクの検証を行います。
C:\WINDOWS\system32# mbr2gpt /validate /disk:4 /allowfullos MBR2GPT: Attempting to validate disk 4 MBR2GPT: Retrieving layout of disk MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes MBR2GPT: Validation completed successfully
"/allowfullos"オプションを指定しないとエラーになりますが、正常終了したようです。
ということでいよいよ変換です。失敗するとディスクが飛ぶんじゃないかと心配もありますが、やってしまいます。
C:\WINDOWS\system32# mbr2gpt /convert /disk:4 ERROR: MBR2GPT can only be used from the Windows Preinstallation Environment. Use /allowFullOS to override. C:\WINDOWS\system32# mbr2gpt /convert /disk:4 /allowfullos MBR2GPT will now attempt to convert disk 4. If conversion is successful the disk can only be booted in GPT mode. These changes cannot be undone! MBR2GPT: Attempting to convert disk 4 MBR2GPT: Retrieving layout of disk MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes MBR2GPT: Trying to shrink the OS partition MBR2GPT: Creating the EFI system partition MBR2GPT: Installing the new boot files MBR2GPT: Performing the layout conversion MBR2GPT: Migrating default boot entry MBR2GPT: Adding recovery boot entry MBR2GPT: Fixing drive letter mapping MBR2GPT: Conversion completed successfully Call WinReReapir to repair WinRE MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to manually disable and enable WinRE. MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode! C:\WINDOWS\system32#
一応20行目に "MBR2GPT: Conversion completed successfully" とあるので変換は成功したようですが、WinRE(Windows Recovery Environment: Windows)で ReAgent.xml を更新できないので手動で無効化/有効化してください、というメッセージが出ています。色々やってみたのですが、とりあえず回復の設定はあとからでも大丈夫そうです。
その下には「新しいシステムをブートする前にUEFIモードに切り替えないとだめよ」というメッセージもあります。うっかりここで再起動してしまうと大変なことになりそうです。
ということでここからはキャプチャはないのですが、再起動してUEFI画面(DELキー連打)を出して、CSM互換オプションを無効にしてPKを生成し、セキュアブートを有効化してもう一度再起動です。Windowsが起動する前に何度かUEFI画面で設定を確認し直す慎重さは必要かもしれません。
うれしいお知らせです。が表示されました。
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