PaSoRiでe-Taxしてみる。

実は去年もやったのだけれど、PCの環境をクリーンインストールしてしまったので改めて備忘録。

PaSoRi(RC-S380)を使用してWindows PCからe-Taxするための準備と手順をまとめておきます。

  1. PaSoRiを接続する前に、NFCポートソフトウェアをインストールする。
    現在のバージョンは2019年6月17日のVer.5.6.9.0です。
    NFCポートソフトウェアのインストールガイドによれば、NFCポートドライバ、FeliCa Secure Client Ver.2.0、NECポート自己診断、NFC Proxy Serviceの4つのソフトウェアがインストールされます。
    インストールが終わったら、PaSoRiをPCに接続して正常に認識されていることを確認します。
  2. e-Taxを利用するために、PC/SC アクティベーター for Type Bをインストールする。
    現在のバージョンは2017年12月25日のVer.1.3.0.2です。
    PC/SC アクティベーター for Type Bのインストールガイドに従ってインストールします。

e-Tax(WEB版)はChromeやFirefoxなどは対応しておらず、Internet ExplorerもしくはEdgeのみから利用できます。ここではEdgeを使用して進めます。
  1. e-Taxソフト(WEB版)又は受付システムを利用するに当たって
    のページをEdgeで開きます。
  2. 手順1と2を確認したあとで、手順3の「電子証明書の取得」を行います。電子証明書の取得は、マイナンバーカードを使用する場合には公的個人認証サービスから電子証明書を取得します。
  3. マイナンバーカードをすでに持っているものとして先に進みます。マイナンバーカードは居住地の市区町村で交付されるため、引っ越しした場合には作り直す必要があります。
  4. STEP4の利用者クライアントソフトのダウンロードに進み、Windows版ソフトのダウンロードとインストールを行います。JPKIAppli03-03.exeというファイルがダウンロードされるので、これをインストールします。
  5. 利用者クライアントソフトの利用方法(Windowsをご利用の方)で使い方を確認します。まず、インストールされたJPKI利用者ソフトを起動します。
  6. 上記の画面から「自分の証明書」のボタンを押します。すると次のダイアログが表示されます。
    「署名用電子証明書」を押すとパスワードを求められるので、これを入力します。また、「利用者証明用電子証明書」を押すとこちらもパスワードを求められます。パスワードはそれぞれ異なるため、電子証明書の申請時のものをしっかり管理しておきます。電子証明書自体は地方公共団体情報システム機構より発行されますが、その手続きは市区町村窓口にて行いますので、予め申請して取得しておく必要があります。
  7. ここまでやったら、e-Taxのサイトから「e-Taxをご利用になる場合の流れ」の「5 各種ソフト等のインストール及び設定 申告書・申請書の作成・送信」のところから「確定申告書等作成コーナー」をクリックします。
  8. すると、国税庁 確定申告書等作成コーナーに飛びますので、「作成開始」をクリックします。
  9. 別のEdgeウィンドウがポップアップするので、「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。すると、「e-Taxのご利用のための事前準備を行います」というページに飛び、e-Tax Edge用APが必要なのでインストールしてくださいとの画面が出ます。このソフトはEdgeの機能拡張としてMicrosoft Storeからインストールされます。これをインストールし、ダイアログが出てくるので「有効にする」をクリックします。
  10. e-Tax Edge用APをインストールすると最初のページに戻るので、再度「確定申告書等作成コーナー」をクリックし、続いて「作成開始」をクリックします。別ウィンドウがポップアップするので、「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」を再度クリックします。すると「e-Taxのご利用のための事前準備を行います」というメッセージが出てくるので、その下の「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックします。
  11. またまた別ウィンドウが開き、「令和元年分事前準備セットアップ」をクリックすると、jizen_setup.exeをダウンロードして実行するように促されます。インストールが終わったら再々度「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」に進みます。右下に「利用規約に同意して次に」のボタンが出るのでクリックします。
  12. 「マイナンバーカード認証」のページに飛びますので、PaSoRiにマイナンバーカードを載せてから「マイナンバーカードの読み取り」ボタンを押します。すると「利用者証明用パスワード」の入力を求められるので、入力します。
  13. OKボタンを押して次に進むと登録されている情報が表示されるので、間違いないことを確認して次に進みます。「令和元年分の申告書等の作成」を選んで「所得税」の確定申告書を作成していきます。

あっちに行ったりこっちに行ったり大変ですが、こんな感じでようやく確定申告書の作成を開始できるようになりました。

SVT-AV1を使ってみる。

昨年Core-i9 9900Kでシステムをひとつ組んで、Windows10 Proでエンコードなどの処理をメインで行うようにしました。Quick Sync VideoによるハードウェアアクセラレーションでH.264のエンコード速度が非常に早くなり、フィルタのかけ方によっては150fpsを超えるような速度でエンコードできるようになりました。

それはさておき、最近ではSVT-AV1(Scalable Video Technology - AOMedia Video 1)というのが話題になっていたりして、rigaya氏のサイトでもguiExを提供されているので、ちょっと手を出してみました。AOMediaというのはAlliance for Open Mediaの略称のようで、MPEG LAによるライセンスを回避してロイヤリティフリーの技術とすることを目的に設立されているようです。

AviUtlにsvtAV1guiEx 0.00 beta2を組み込むところは省きます。そして "-enc-mode 3" で短いソースをエンコードしてみると、9900Kでもエンコード速度は4fpsとすごい値になってしまいました。実時間の約7.5倍です。さすがに結構辛いものがありますが、それはともかく、ビデオエンコード後の音声マルチプレクスを行うMP4BOXで問題が発生。バージョンが古くてAV1フォーマットに対応していないため、MUXできないようです。

ということで検索すると、最新のMP4BOXはGPAC 0.8.0のようです。バイナリはhttps://gpac.wp.imt.fr/downloads/で提供されているので、ここからWindows 64 bitsをダウンロードします。EXE形式のインストーラファイルですが、7zで展開するとファイルが取り出せますので、ここからmp4box.exe、js.dll、libcryptoMD.dll、libsslMD.dllをパスの通った場所(というかmp4boxと同じ場所)にコピーします。

これで mp4box -add [ソース1] -add [ソース2] -new [出力mp4] などとすればMP4コンテナに出力できます。

ArchLinux on WSLでどたばた。

Windows11のノートPCで、WSLでArchLinuxをインストールしようと思ってちょっと引っかかったところがあったのでメモ。 インストール自体はArchWSLのページの通りで進みましたが、pacman -Syu するとtrusted keyが云々でできませんでした。 そこ...